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MMWR抄訳

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2020/12/04Vol. 69 / No. 48

MMWR69(48):1817-1821
Regional Analysis of Coccidioidomycosis Incidence — California, 2000–2018

コクシジオイデス症の罹患率に関する地域分析 ― カリフォルニア州、2000年~2018年

コクシジオイデス症(渓谷熱)は土壌に生息する真菌Coccidioides属種に起因する感染症であり、通常は軽度で自然治癒する呼吸器疾患または肺炎であるが、重度の播種性疾患を引き起こす可能性もあり、まれに死亡する。カリフォルニア州におけるコクシジオイデス症の10万人あたりの罹患率は2000年(2.4)から2018年(18.8)にかけて800%近く増加した。コクシジオイデス症の罹患率は南西部にて高く、約97%がアリゾナ州とカリフォルニア州から報告されている。California Department of Public Healthは州全域と郡別でのコクシジオイデス症罹患率を毎年報告しているが、包括的な地域分析は行われていなかった。今回、2000年~2018年のカリフォルニア州コクシジオイデス症サーベイランスデータを使用し、年齢で調整した罹患率を計算し、地域別でのコクシジオイデス症の疫学について説明する。2000~2018年、カリフォルニア州では計65,438例のコクシジオイデス症が報告され、年齢で補正した年間罹患率中央値は10万人あたり7.9例であり、2000年が最も少なく(2.4例)、2017年がピークで(18.9例)、2018年にはわずかに低下した(18.3例)。地域別の年間罹患率中央値はサンホアキンバレー南部にてもっとも高く(90.6)、セントラルコースト(9.7)、サンホアキンバレー北部(5.6)と続き、南沿岸部(2.7)、南島部(2.2)、カリフォルニア北東部(1.1)では低かった。すべての地域で、罹患率は男性が女性に比べ、40歳以上が40歳未満に比べて高かった。また、人種/民族に関する症例データが明らかな地域では黒人にて高かった。2018年と2000年の罹患率を比較した場合、その比率は州全体では7.5、地域別ではサンホアキンバレー北部(15.3)および南沿岸部(8.8)にて高く、また、2018年と2014年との比較では、比率はセントラルコースト(8.1)にて最も高く、他の地域は2.5~3.3であった。州および地域の多変量モデルでは、女性と比較した男性のコクシジオイデス症の相対リスク(RR)は、1.91(南沿岸部)~2.86(南島部)であった。20歳未満と比較した20~39歳、40~59歳、60歳以上のRRは州全体の非補正値ではそれぞれ3.04、4.03、3.77、地域補正値ではそれぞれ3.41、5.60、5.92であり、地域別ではサンホアキンバレー南部、セントラルコーストは40~59歳がもっとも高く(それぞれ3.89、5.24)、他の地域では60歳以上がもっとも高かった(RR:7.37~12.56)。地域で補正した人種/民族別のRRは白人に比べ黒人(2.13)およびヒスパニック系(1.21)にて高く、黒人はすべての地域において(RR:1.84~2.25)、ヒスパニック系はサンホアキンバレー南部(1.55)、サンホアキンバレー北部(1.41)にて高かった。

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