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MMWR抄訳

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2020/12/04Vol. 69 / No. 48

MMWR69(48):1822-1826
Survey of Teen Noise Exposure and Efforts to Protect Hearing at School — United States, 2020

学校における10代の騒音曝露調査および聴覚保護の取り組み ― アメリカ、2020年

アメリカの思春期齢における騒音性難聴(NIHL)の有病率は12.8%~17.5%で、ミドルスクールおよびハイスクールの生徒(12~19歳)の6~8人に1人が過度の騒音曝露により難聴になり得ることが報告されている。難聴が軽度であっても聴覚および認知機能に悪影響を与えるエビデンスが示されている。CDCは2020年、インターネットベースのYouthStyles surveyに回答した12~17歳の若者817名のサンプルデータを分析した。アメリカの学校では過度の騒音曝露を含む広範囲の物理的危害から生徒および職員の安全を確保するため、対策および慣行が活用されており、CDCは約半数の学校(56.5%)と学区(61.3%)に対し、生徒が安全なレベルではない騒音に曝露する可能性がある授業や活動の際には、生徒に聴力保護具(HPD)を使用させるよう要求している。また、視力損失や難聴の予防に関して生徒に教えるK-12(幼稚園~高校卒業)の学校の割合は2006年の49.4%から2014年には35.0%に著しい減少を示した。73.6%が学校で1日15分以上、半数近く(46.5%)が毎日または週に2~4回、騒音にさらされていた。これらの生徒の多く(85.9%)は騒音にさらされる授業や活動の間に学校からのHPD提供はほとんどなかった、あるいは、まったくなかったと回答した。さらに全回答者の70.4%は騒音からの聴力保護に関する方法についての授業などを受けたことがなかった。調査に参加した生徒は白人(51.6%)、都市部居住者(86.5%)が多く、騒音曝露に性差は認めなかった。南部の生徒は北世ボス東部の生徒に比べて定期的に学校で騒音にさらされることが多い傾向であった。騒音からの聴覚保護に関する授業がある学校の生徒では、学校からHPDが提供されている傾向が高く、平均世帯収入が$150,000以上の生徒では学校からHPD提供が有意に少なかった。NIHLの予防および減少には、過度の騒音曝露が健康に及ぼす悪影響に関する若者の認識向上とリスクを減らすための簡単な保護対策が役に立つ可能性があり、予防対策をさらに推進する必要がある。

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