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MMWR抄訳

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2020/07/24Vol. 69 / No. 29

MMWR69(29):956-959
Evaluation of Online Risk Assessment To Identify Rabies Exposures Among Health Care Workers — Utah, 2019

医療従事者における狂犬病曝露を特定するためのオンラインリスク調査の評価 ― ユタ州、2019年

ヒト狂犬病は、曝露前または曝露後のワクチン接種によって予防可能であるが、症状が発現した場合は常に致死的である。したがって、狂犬病ウイルスに曝露した可能性がある人をタイムリーに特定することは、曝露後予防(PEP)接種をする上で重要である。2018年11月7日に、ユタ州保健局(UDOH)は1944年以来、州で初めて確認された狂犬病によるヒトの死亡例を報告した。この症例は、4カ所の医療施設で19日間にわたって治療を受け、3つの郡と2つの州にまたがる緊急医療輸送サービスを利用していた。この症例の治療に関与した医療従事者数が多かったため、Advisory Committee on Immunization Practicesの勧告に基づき、UDOHにより標準化されたオンラインリスク調査が開発され、このオンラインツールの正確性、受容性、管理負担について評価された。4カ所の医療施設および1カ所の救急医療サービスにて、242名の医療従事者がオンラインのリスク評価を完遂した。アルゴリズムにより、最初は80名の医療従事者にPEPが推奨され、10名に職場の保健職員メンバーによる追加の追跡調査が推奨された。曝露の可能性が否定できない90名の医療従事者のうち、74名に曝露があったと判断され、PEPを接種した。このことから、評価ツールの陽性予測値は82%であることが示された。満足度調査にも回答した55名のうち、42名(76%)が調査プロセスに満足していた。グループディスカッションでは、参加者の多くがヒトからヒトへの狂犬病感染にていてはよく知らないため、狂犬病曝露に関する追加情報の提供により、調査が改善する可能性があると提案した。今回の評価により、オンラインを用いた曝露評価ツールは、大人数のリスク評価を必要とするイベントにおいて、保健システムの管理および財政的負担を大幅に減らす可能性があることが示された。

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