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MMWR抄訳

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2020/07/24Vol. 69 / No. 29

MMWR69(29):960-964
Population Point Prevalence of SARS-CoV-2 Infection Based on a Statewide Random Sample — Indiana, April 25–29, 2020

州全体のランダムサンプルに基づく集団におけるSARS-CoV-2感染の点有病率 ― インディアナ州、2020年4月25日~29日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に感染した人の集団での有病率は、亜集団や地域によって異なる。SARS-CoV-2感染に関するアメリカの研究では、非ランダム化サンプルでの感染または特定集団での血清陽性率が調査されているが、それらは一般化可能性に限界があり、感染者致死率を正確に計算するためには使用できない。2020年4月25日~29日に、インディアナ州では12歳以上の人を対象に州全体のランダムサンプルテストを実施し、活動性感染の有病率とSARS-CoV-2に対する抗体の保有を調査した。特定の人種的および民族的マイノリティ集団におけるウイルスの影響をよりよく理解するために、人種的および民族的マイノリティのコミュニティでの追加の非ランダムサンプリングも実施した。推定値は、iterative proportional fitting法を使用して、州の人口統計を反映するように調整した。無作為に抽出した15,495名のうち3,658名(23.6%)が調査に参加し、そのうち3,629名(99.2%)にて検査結果を入手できた。全体では、参加者の約55%が女性、92%が白人、98%が非ヒスパニック系であった。年齢は、40歳未満、40~59歳、60歳以上がそれぞれ約1/3ずつを占めた。RT-PCR検査で陽性が確認された活動性SARS-CoV-2感染の推定される州全体での点有病率は1.74%であり、これらのうち44.2%には、検査前の2週間に症状がなかった。過去の感染を示す免疫グロブリンG(IgG)血清陽性の割合は1.09%、インディアナ州全体での現在および過去のSARS-CoV-2感染の割合は2.79%であった。ランダムなサンプルでは、ヒスパニック系と、過去にCOVID-19に感染していると医療従事者に告げられた家族がいる人にて、全体的な有病率が高かった。4月下旬までに、推定でインディアナ州住民の187,802名が現在または過去にSARS-CoV-2に感染しており(確定診断症例数17,792例の9.6倍)、1,099名が死亡した(感染者致死率0.58%)。報告症例数は推定感染者数のほんの一部にすぎず、インディアナ州では依然として影響を受けやすい人が大勢いるため、エビデンスに基づく公衆衛生錠の感染低減と封じ込めの対策(ソーシャルディスタンス、フェイスカバーの継続的な正しい使用、手指衛生など)は、COVID-19による入院の急増を減らし、疾病率および死亡率を抑制するために必要である。

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