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MMWR抄訳

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2020/01/10Vol. 69 / No. 1

MMWR69(1):14-19
Case Definitions Used During the First 6 Months of the 10th Ebola Virus Disease Outbreak in the Democratic Republic of the Congo — Four Neighboring Countries, August 2018–February 2019

コンゴ民主共和国での10回目のエボラウイルス病アウトブレイクの最初の6カ月間に用いられた症例定義 ― 近隣4カ国、2018年8月~2019年2月

2018年8月1日にコンゴ民主共和国(DRC)は、近隣諸国からの国境を越えた人口移動が多い地域にて10回目のエボラウイルス病(Ebola)のアウトブレイクを宣言した。WHOは、DRCからの国境を越えて拡散するリスクが高いルワンダ、南スーダン、ウガンダをEbola対策の最優先国として指定した。各国での疾患症例定義は世界基準に基づいているかもしれないが、歴史的背景と認識されるリスクにより、その定義は経時的に変更や適応、地域間の一致の変化といった影響を受ける。各国における症例定義の不一致は、地域的拡大リスクが高いアウトブレイク時における国境を越えたイニシアティブの有効性を低下させる可能性がある。CDCは、DRC、ルワンダ、南スーダン、ウガンダの各保健省(MOH)と協力して、各国間のEbola症例定義の一致性(カテゴリの症例定義における特徴など)を評価するため、アウトブレイクの最初の6カ月間に使用された各国でのMOHが承認したエボラ症例定義を収集した。WHO基準の症例定義を参照しながら、MOHが承認したエボラ症例定義の変化を分析し、4カ国におけるエボラ症例カテゴリ(コミュニティアラート、疑い例、ほぼ確実例、確定例、症例との接触者など)の一致性を3日間で評価した。国レベルでの改訂回数は2~4回であり、2018年12月のDRCでの罹患ピーク後、2019年2月までにすべての国でEbola定義を改訂していた。症例定義の複雑さは経時的に増大し、「症例との接触」と「確定例」のカテゴリを除き、すべての国でカテゴリごとの基準がWHO基準定義よりも多く含まれていた。症例定義の一致度が低く、国家レベルの保健当局による地域差の認識が欠如していると、国境を越えた意思疎通と協力の有効性が低下する可能性がある。地域の調和に向けた取り組み、または、国レベルの違いに対処するための体系的なアプローチを検討することにより、国境を越えた情報共有の効率が向上するかもしれない。

References

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  • World Health Organization. Case definition recommendations for Ebola or Marburg virus diseases. Geneva, Switzerland: World Health Organization; 2014. <https://www.who.int/csr/resources/publications/ebola/case-definition/en/>
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