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MMWR抄訳

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2019/08/16Vol. 68 / No. 32

MMWR68(32):693-697
Healthy Contact Lens Behaviors Communicated by Eye Care Providers and Recalled by Patients — United States, 2018

アイケアプロバイダーによる正しいコンタクトレンズの扱い方についてのコミュニケーションと患者が覚えていること ― アメリカ、2018年

アメリカの居住者の推定4,500万人がコンタクトレンズ使用による恩恵を享受しているが、その多くが不適切な装着およびケアをすることにより合併症のリスクを高めている恐れがある。コンタクトレンズ装着の最も深刻な合併症の1つは、細菌性角膜炎として知られる角膜感染症であり、視力低下や失明に至ることがある。2014年、コンタクトレンズ使用者の50%がコンタクトレンズを装着したまま眠っていて、55%が使用したコンタクト溶液に新しい液を注ぎ足しながら使用していたが、これらは、コンタクトレンズによる眼感染症のリスクが高める行為である。一方、アイケアプロバイダーとコンタクトレンズ使用者におけるコンタクトレンズの装着およびケアの推奨事項に関するコミュニケーションのデータは限られている。今回、コンタクトレンズ教育をよりよく理解および評価するために、9つの推奨事項について、コンタクトレンズ使用者(直近の予約時)とアイケアプロバイダーの立場から調査した。推奨事項は、1)レンズ装着中の夜間睡眠および昼寝を避ける、2) コンタクトレンズの着脱時に両手を洗って乾かす、3)推奨される頻度でコンタクトレンズを交換する、4)少なくとも3カ月に1回はレンズケースを交換する、5)コンタクトレンズを水で保存しない、6)コンタクトレンズを水ですすがない、7)溶液を注ぎ足して使わない、8)コンタクトレンズ装着時に水泳をしない、9) コンタクトレンズ装着時にシャワーを浴びない、である。結果、コンタクトレンズ使用者の大半がソフトコンタクトレンズを装着し(85.8%)、白人(77.7%)と女性(59.2%)が多かった。18歳以上のコンタクトレンズ使用者の3分の1(32.9%)が、レンズ装着およびケアの推奨事項について説明を受けた記憶がなかった。47.9%の使用者は、アイケアプロバイダーからレンズ装着したまま寝ないように言われたことを覚えており、19.8%の使用者はコンタクト溶液を注ぎ足しながら使用しないように言われたことを覚えていた。販売者の大多数が、初診、定期検査、合併症関連の受診時は常に、またはほとんどの場合に推奨事項の情報を共有すると回答した。また、初診および合併症関連の受診では、ほぼすべての推奨事項を定期検査の時よりも、より頻繁に伝えると回答した。アイケアプロバイダーは定期検査で、推奨される期間でのレンズ交換を守る(85%)、レンズを装着したまま寝ないこと(79.0%)、溶液を注ぎ足しながら使わない(64.4%)を推奨することが多かった。アイケアプロバイダーは、コンタクトレンズを使用する患者の健康に重要な役割を果たしており、正しい装着法とケアの習慣について教育するために、正しいコミュニケーションメッセージを患者と共有する必要がある。

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