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MMWR抄訳

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2018/08/24Vol. 67 / No. 33

MMWR67(33):918-924
Trends in Human Papillomavirus–Associated Cancers — United States, 1999–2015

ヒトパピローマウイルス関連がんの動向 ― アメリカ、1999年~2015年

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんとともに口腔咽頭、外陰部、膣、陰茎、肛門のがんの原因として知られている。 CDCは1999年~2015年のHPVに関連したがん発生率の年平均変化率(AAPC)によって特徴付けられる動向を評価するために、アメリカ人口の97.8%を網羅するがん登録からのデータを分析した。アメリカでは1999年には30,115例、2015年には43,371例の新たなHPV関連がんが報告された。1999年では子宮頸がん(13,125例)がHPV関連がんで最も多く、口腔咽頭扁平上皮がん(SCC)よりも3,750例多く確認された。 1999年から2015年にかけて、子宮頸がん罹患率は1年につき1.6%低下し、口腔咽頭SCC罹患率は男性で2.7%、女性で0.8%増加した。2015年には、子宮頸がんが11,788例、口腔咽頭SCCが18,917例報告され、男性が15,479例(82%)、女性が3,438例(18%)であった。口腔咽頭SCCの割合は40歳以上のすべての年齢層の男性で増加し、0.8%(40~49歳)から4.0%(60~69歳)であった。 罹患率は人種別では白人男性(3.3%)、地区では中西部(3.2%)で他のグループよりも多かった。1999年~2015年の子宮頸がん罹患率は35~39歳の女性では横ばいで、20~34歳と40歳以上の女性では減少し、20~24歳および70歳以上の女性では年間3%超減少した。 すべての人種/民族グループでの子宮頸がん罹患率は、ヒスパニック系では非ヒスパニック系よりも、西部地域では他のすべての地域よりも減少した。 1999年~2015年に膣SCCは1年につき0.6%減少した。一方、陰茎SCC罹患率は横ばい、外陰部SCC罹患率は1年につき1.3%増加した。 特に、外陰部SCC罹患率は1999年~2015年に50~69歳の女性で増加しており、AAPCは白人(1.5%)、黒人(1.0%)、アメリカの北東部(1.5%)、中西部(1.5%)、南部(1.3%)で増加した。同じ期間に、肛門SCC罹患率は女性(1年につき2.9%)と男性(同2.1%)で増加し、50~69歳の女性と50~59歳の男性で最も増加した。 肛門SCC罹患率は、女性、男性ともに白人および黒人にて増加し、また、西部地域の男性を除くすべての地域で男女ともに増加し、北東部の女性と中西部の女性で最も増加した。以上、高品質ながんレジストリを介した継続的な調査は、これらの予防可能ながんの発生率および傾向をモニターするために重要である。

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