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MMWR抄訳

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2018/06/01Vol. 67 / No. 21

MMWR67(21):602-606
Progress Toward Rubella and Congenital Rubella Syndrome Control — South-East Asia Region, 2000–2016

風疹および先天性風疹症候群のコントロールの進展 ― 東南アジア地域、2000年~2016年

2013年のWHOの東南アジア地域(SEAR)の地域委員会の第66回会合にて、2020年までの麻疹根絶と風疹および先天性風疹症候群(CRS)のコントロールが目標として採択された。風疹は先天性異常の原因となるが、ワクチンで予防可能である。風疹は通常は小児および成人に軽度の発熱および発疹を引き起こすが、妊娠中、特に第1期間の風疹ウイルス感染は、流産、胎児死亡またはCRSとして知られるさまざまな先天性奇形(一般に視覚、聴覚または心臓の欠陥、および発達遅延)の原因となる。風疹とCRSのコントロールは、プログラムとしてリンクしているため、麻疹根絶達成の勢いを利用することができる。また、風疹含有ワクチン(RCV)は麻疹/風疹混合ワクチンとして投与され、風疹症例は、麻疹または発熱および発疹疾患のための症例ベースの監視を介して検出される。今回、2000年~2016年のSEARにおける風疹とCRSコントロールに向けた進展をまとめた。初回のRCV投与(RCV1)の推定接種率は、2000年では出生コホートの3%であったが、6カ国におけるRCVの導入により2016年では15%に増加した。 RCV1接種率は、SEAR出生コホートの83%を占めるインドとインドネシアにおいて2017年に始まるRCVの段階的導入によって急速に増加すると期待される。さらに、2000~2016年にかけて8カ国で実施された13の追加予防接種活動(SIA)を通じて、約8,300万人が予防接種を受けた。2016年までに、すべてのSEAR諸国で症例ベースの麻疹-風疹の監視が開始され、麻疹免疫グロブリンM(IgM)抗体陰性と診断されたすべての麻疹の疑いのある症例について、風疹IgM抗体検査が実施された。 WHO-UNICEF Joint Reporting Formを通じてCRS症例を報告しているSEAR諸国は、2002年の2カ国から2016年には10カ国に増加した。2010~2016年に報告された風疹の発生率は、人口100万人あたり8.6例から5.4例に37%減少し、4カ国(バングラデシュ、モルディブ、スリランカ、タイ)では、2010年から95%以上減少した。SEAR諸国において、2016年では研究室で確認され疫学的に関連した風疹症例が10,361例報告され、散発性症例は1,720例で、8,641例は263件の研究室で確認された風疹アウトブレイクと68件の麻疹/風疹の混合アウトブレイクで発生した。2016年に8,641例の確認されたアウトブレイク関連風疹症例のうち、5例のみがRCVを導入した国で発生した。 全体として、2016年のアウトブレイク関連症例の7,884(91%)は15歳未満の小児に発生した。 2016年に報告されたすべての風疹症例のうち、合計で9,512例(92%)がインドとインドネシアで発生した。報告されたCRS症例は2002年の26例から2016年の319例に増加し、CRS症例を報告する国の増加を反映した。2000年~2016年の間に、84の風疹ウイルス(すべて1Eまたは2B)が地域からRubella Nucleotide Sequence Databaseへ報告された。SEARにおける風疹およびCRS制御を達成するためには、定期的なRCV接種を増加させるための持続的な投資、免疫ギャップを埋めるための断続的な高品質SIA、風疹とCRS監視の強化が必要である。

References

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