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MMWR抄訳

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2018/05/04Vol. 67 / No. 17

MMWR67(17):491-495
Progress Toward Measles Elimination — Western Pacific Region, 2013–2017

麻疹根絶に向けた進展 ― 西太平洋地域、2013年~2017年

2005年に、WHOの西太平洋地域(WPR)の地域委員会は、2012年までの麻疹根絶の目標を設定した。この目標を達成するために、37のWPR諸国および地域は、WPR Plan of Action for Measles EliminationおよびField Guidelines for Measles Eliminationにおける推奨戦略を実施した。戦略には、1)定期予防接種サービスと必要に応じた定期外補充予防接種(SIA)を通じ、麻疹ワクチン(MCV)2回投与の接種率95%以上の達成と維持、 2)疑わしい症例を確認または破棄するための適時かつ正確な検査、ジェノタイピングおよび分子分析のための麻疹ウイルスの検出をはじめ、高品質の症例ベースの麻疹サーベイランスの実施、3)迅速な対応と適切なケースマネジメントを確保するための麻疹アウトブレイクの準備の確立と維持が含まれる。今回、前回の報告書を更新し、2013年~2017年までのWPRにおける麻疹根絶の進展について報告する。2013年~2016年では、初回MCV投与(MCV1)により推定された地域の接種率は97%から96%に減少し、定期的な2回目のMCV投与(MCV2)による接種率は91%から93%に増加した。2016年には、 18カ国(50%)でMCV1の接種率95%以上を達成した。2013年~2017年の18の全国的なSIA うち7カ所(39%)では、投与率95%以上を達成した。WPRでは、2012年に人口100万人あたり5.9例という麻疹の記録的な低発生率を記録した後、2013年から2016年の間に麻疹の再来を経験した。麻疹再発の間、中国における季節性麻疹ウイルス感染の発生率が増加し、 地域特有の麻疹(マレーシアとフィリピン)により他の国では、大規模のアウトブレイクが発生した。2013年から2016年の間に、蔓延国からの輸入により、風土的な麻疹ウイルス感染の根絶が確認されている国々(オーストラリア、カンボジア、日本、韓国)でも、モンゴルでの大規模なアウトブレイクを含み、麻疹アウトブレイクが発生した。麻疹ウイルス輸入の増加は、ニュージーランド、パプアニューギニア、シンガポール、ソロモン諸島、ベトナムを含む、風土的に麻疹が低発生率の国々でもアウトブレイクを引き起こした。年間100万人あたりの地域の麻疹発生率は、2013年の19.2例から2014年には68.9例に増加し、その後、2017年には歴史的な低水準である5.2例に減少した。主に検出された流行麻疹ウイルス遺伝子型は、中国ではH1、フィリピンではB3、マレーシアとベトナムではD8とD9の両方であった。WPRにおける麻疹根絶を達成するためには、高集団免疫を達成するための予防接種プログラムの強化、迅速な症例の検出および確認のための高品質の監視の維持、アウトブレイクの準備とアウトブレイクを含む迅速な対応の確立が必要である。

References

  • World Health Organization, Regional Committee for the Western Pacific. Resolution WPR/RC56.R8: measles elimination, hepatitis B control and poliomyelitis eradication. Manila, Philippines: World Health Organization, Regional Committee for the Western Pacific; 2005. <http://www2.wpro.who.int/rcm/en/archives/rc56/rc_resolutions/wpr_rc56_r08.htm>
  • World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific. Western Pacific regional plan of action for measles elimination. Manila, Philippines: World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific; 2003. <http://iris.wpro.who.int/handle/10665.1/6011>
  • World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific. Field guidelines for measles elimination. Manila, Philippines: World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific; 2004. <http://www.wpro.who.int/publications/docs/FieldGuidelines_for_MeaslesElimination_0F24.pdf>
  • CDC. Progress toward measles elimination—Western Pacific Region, 2009–2012. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2013;62:443–7.
  • World Health Organization, Regional Committee for the Western Pacific. Resolution WPR/RC68.R1: measles and rubella elimination. Brisbane, Australia: World Health Organization, Regional Committee for the Western Pacific; 2017. <http://www.wpro.who.int/about/regional_committee/68/resolutions/wpr_rc68_r1_measles_and_rubella_elimination.pdf>
  • World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific. Meeting report of the sixth annual meeting of the Regional Verification Commission for measles elimination in the Western Pacific. Beijing, China: World Health Organization, Regional Office for the Western Pacific; 2017. <http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13936/RS-2017-GE-49-CHN-eng.pdf>
  • Hagan JE, Takashima Y, Sarankhuu A, et al. Risk factors for measles virus infection among adults during a large outbreak in postelimination era in Mongolia, 2015. J Infect Dis 2017;216:1187–95. <https://doi.org/10.1093/infdis/jix449>

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