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MMWR抄訳

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2018/03/23Vol. 67 / No. 11

MMWR67(11):317-323
Tuberculosis — United States, 2017

結核 ― アメリカ、2017年

2017年には、合計で9,093例の新規の結核がアメリカで暫定的に報告され、人口10万人あたりの発症率は、2.8例であった。2016年から2017年にかけて症例数は1.8%減少、発症率は2.5%減少した。これらの減少は、過去数年間にわたる結核のわずかな減少と一致している。今回の報告では、2017年および過去10年間にCDCのNational Tuberculosis Surveillance Systemに報告された暫定的な結核監視データを要約した。州ごとの結核率(10万人あたりの症例数)は、0.3例(モンタナ州)から8.1例(ハワイ州)で、中央値は1.8例であった。過去10年間では、カリフォルニア州、フロリダ州、ニューヨーク州、テキサス州の4州が、2017年のアメリカの総結核症例数の半数を占めた。近年の年間の結核率のパーセント変化は、 2010年~2013年の平均5.3%の減少から2014~2017年の平均2.0%の減少へ減速している。2017年には、アメリカの結核患者数は、アメリカ生まれ以外の人では6,346例(69.8%)、アメリカ生まれの人では2,698例(29.7%)、国籍の報告のなかった人では49例(0.5%)であった。アメリカ生まれ以外の人の結核率は、アメリカ生まれの人の15倍であった。アメリカ生まれ以外の人では、すべての人種/民族グループの中で結核率はアジア人(10万人あたり27.0例)が最も多く、次いで、非ヒスパニック系黒人(黒人、22.0例)であった。アメリカ生まれの人では、ほとんどの結核患者が黒人(37.1%)で、次に非ヒスパニック系の白人(白人、29.5%)であった。2017年では、388例(4.3%)が診断前にホームレスを経験し、診断時に148例(1.6%)が長期療養施設に滞在し、266人(3.0%)は矯正施設に拘束されていた。2016年では、薬剤感受性試験結果は、培養で確認された症例の98.3%で報告された。報告された9,256例のうち、97例(1.0%)が多剤耐性(MDR)結核であり、78例(80.4%)が一次性MDR結核、18例(18.6%)が結核の既往歴があり、既往歴不明が1例(1.0%)であった。 2016年の97例のMDR結核症例のうち、89例(91.8%)はアメリカ生まれ以外の人であった。これまでの研究では、アメリカにおける結核症例の大半は、潜伏性結核感染の再活性化に起因することが示されている。結核根絶の進展のために、結核有病率の高い国で出生した人をはじめ、結核および潜伏性結核感染の高リスクの集団の検査および治療を含む継続的な努力が重要である。

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