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MMWR抄訳

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2007/08/03Vol. 56 / No. 30

MMWR56(30):767-769
Botulism Associated with Commercially Canned Chili Sauce - Texas and Indiana, July 2007

市販チリソース缶によるボツリヌス中毒-テキサス、インディアナ、2007年7月

2007年7月7日と7月11日、テキサス州とインディアナ州の公衆衛生局はそれぞれ食品媒介性ボツリヌス中毒の疑い例を2例ずつCDCに報告した。テキサス州の報告例は小児2例(きょうだい)であり、6月29日に脳神経麻痺と下行性弛緩麻痺を発症し、7月8日にボツリヌス抗毒素が投与された。発症から9日目の便・血清検体はボツリヌス毒素陰性であった。インディアナ州の報告例は夫婦であり、7月7日に脳神経麻痺と下行性弛緩麻痺を発症し、7月11日に抗毒素が投与された。州や地方の保健局の調査により、これら4例は発症前にCastleberry社製のホットドッグ用チリソースを摂取していたことが明らかになった。7月16日、インディアナ州の男性患者の血清と同患者の自宅にあった食べ残しのチリソースよりボツリヌス毒素A型が検出された。7月17日にCDCはFDAにボツリヌス中毒の発症とチリソース摂取との関連について報告し、7月18日にFDAはCastleberry’s Food Company(ジョージア州、Augusta)などに連絡した。アウトブレイク調査中に行われたジョージア州の缶詰工場の検査では缶詰製造過程での欠陥が確認され、Castleberry’s Food Companyはこの工場を閉鎖した。7月19日、米国Department of Agriculture Food Safety and Inspection Service(FSIS)は報道機関を通じてCastleberry缶詰工場で製造されたチリソースと一部の肉製品の回収を呼びかけた。この回収勧告は7月21日には他の缶詰製品にまで拡大された。7月25日、カリフォルニア州の公衆衛生局は回収対象製品との関連が示唆されるボツリヌス中毒の女性症例をCDCに報告した。この女性は回収対象のチリ製品を摂食しており、数日後(7月1日)に脳神経麻痺を発症し、7月7日にボツリヌス抗毒素の投与を受けた。7月7日に採取された血清検体よりボツリヌス毒素A型が検出され、現在ボツリヌス中毒とチリ製品との関連について調査中である。消費者はCastleberry’s Food Companyがリストアップした91種類の回収対象製品が家にないかどうかチェックする必要がある。

References

  • Blake PA, Horwitz MA, Hopkins L, et al. Type A botulism from commercially canned beef stew. South Med J 1977;70:5-7.

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