ホームIMICライブラリMMWR抄訳2005年(Vol.54)HMOメンバーにおけるインフルエンザワクチン接種率・・・
2005/07/15Vol. 54 / No. 27
MMWR54(27):676-678
Rapid Assessment of Influenza Vaccination Coverage Among HMO Members - Northern California Influenza Seasons, 2001-02 Through 2004-05
Vaccine Safety Datalink(VSD)は、ワクチン接種、医学的転帰、患者の人口統計に関するデータを収集しその関連について検討しているCDCと8つの健康医療団体(HMO)による協同プロジェクトである。2003-04インフルエンザシーズンの初め、VSDチームとHMOのメンバーであるKaiser Permanente Northern California(KPNC)は、メンバー内におけるワクチン接種後の有害事象を迅速に検出するための自動化システムを開発した。インフルエンザワクチンが不足した2004-05シーズン中、VSDチームはこの迅速分析システムを用いてKPNCメンバーにおけるインフルエンザワクチン接種率を週1回プロスペクティブに調査した。KPNCメンバー(約340万人)におけるワクチン接種率は、生後6-23ヶ月、2-17歳、18-49歳、50-64歳、65歳以上の各群でそれぞれ57.4、6.6、6.0、24.1、71.8%であった。この結果は、ワクチン接種がAdvisory Committee on Immunization Practices(ACIP)の優先順位決定ガイドラインに準じてインフルエンザ合併症リスクの高い年齢群(生後6-23ヶ月、65歳以上)をターゲットとして行われたことを示した。ワクチン接種率は、接種優先群である生後6-23ヶ月群では2003-04シーズンの最終的な接種率概算値(47.3%)よりも高く、65歳以上群では2003-04シーズン(71.7%)と同程度であったが、その他の群の接種率は前シーズンに比べ有意に低かった。2005-06シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種率の特徴を週単位でより明確にするためには、他のHMOからのデータやワクチンに関するより詳細な情報を加えこの迅速分析システムをさらに発展させる必要がある。
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