ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)アルコールによる死亡と損失生存可能年数-アメリカ,・・・
2004/09/24Vol. 53 / No. 37
MMWR53(37):866-870
Alcohol-Attributable Deaths and Years of Potential Life Lost - United States, 2001
過度のアルコール摂取は予防可能な死因の第3位に位置し、肝硬変、癌、非故意的損傷や暴力に関連する。今回、CDCは2001年におけるアメリカ国内のアルコール関連死(AAD)および損失生存可能年数(YPLL)の試算から、アルコールによる健康への影響を分析した。2001年、過度のアルコール摂取が原因と考えられるAADは75,766と推定され、うち34,833(46%)は慢性、40,933(54%)は急性状態によるものであり、54,847(72%)は男性、4,554(6%)は21歳未満の未成年者によるものであった。男性死亡例のうち41,202(75%)は35歳以上であり、うち58%は慢性状態からの死亡で、男女とも慢性状態はアルコール性肝障害(12,201)、急性状態は自動車事故(13,674)が最も多かった。また、YPLLは2,279,322と推定され、うち788,005(35%)が慢性、1,419,317(65%)が急性状態によるものであり、1,679,414(74%)は男性、271,392件(12%)は21歳未満の未成年によるものであった。男性では973,214YPLL(58%)が35歳以上であり、うち53%が慢性状態によるものであった。アルコール性肝障害による死亡は316,321YPLL、自動車事故による死亡は579,501YPLLの原因となっていた。喫煙による死亡率はアルコールによる死亡率よりも約6倍高いが、YPLLは約2倍であり、これはアルコールによる未成年者や若年者の怪我や死亡の関与が考えられる。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.