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ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)ポリオ根絶への進展―エジプト,2003~2004年

MMWR抄訳

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2004/09/10Vol. 53 / No. 35

MMWR53(35):820―822
Progress Towards Poliomyelitis Eradication - Egypt, 2003-2004

ポリオ根絶への進展―エジプト,2003~2004年

現在、風土病としてポリオが認められる国はアフガニスタン、エジプト、パキスタンの3ヶ国である。エジプトでは1994年以降、12ヶ月齢未満の乳児に対する3回以上の経口ポリオウイルス(OPV)接種率は90%以上を維持し、2003年には4回以上の接種率が全体で95%以上、国内250地区のうち234地区にて95%を超え、16地域では90―95%であった。全国予防週間(NID)は2003年に4ラウンド、地域的予防週間(SNID)も3ラウンド、2004年は6月の時点でNID 2ラウンド、SNID 1ラウンドが行われ、mop―upラウンドも2回実施されている。SNIDはポリオ症例が報告されたGreter Cairo地区および北部の州を中心に実施され、接種を受けた小児は2002年12月980万人から2004年4月1,130万人へと増加した。また、急性弛緩性麻痺(AFP)調査では、非ポリオAFP症例数は15歳未満の小児10万人あたり2003年2.5、2004年3.3に達し、2.0以上の州は2003年21から2004年23に増加している。発症14日以内の便検体収集率も2003年93%、2004年94%であり、環境調査ネットワークも8州11ヶ所から18州33ヶ所へと拡大している。野生株ポリオウイルス(WPV)2型(P2)は1979年、3型(P3)は2000年12月での確認を最後とし、1型(P1)は2002年7例から2003年1例へ減少している。P1分離菌は2001年8州75検体から2003年5州12検体へと減少し、2004年には北部のAssiut、Menia州から3検体のみ分離されている。遺伝子分析の結果、これらのP1分離菌の1つ(2004年5月にポリオ症例から分離)の塩基配列が過去に検出された菌と1.0%を超える相違を示している。

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