ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)美容外科手術後の非結核性抗酸菌感染症-サントドミン・・・
2004/06/18Vol. 53 / No. 23
MMWR53(23):509-509
Nontuberculous Mycobacterial Infections After Cosmetic Surgery - Santo Domingo, Dominican Republic, 2003-2004
迅速発育抗酸菌は美容外科の術後感染症と関連している。2004年4月、CDCはドミニカ共和国(DR)のサントドミンゴで美容外科手術を受けた患者が迅速発育抗酸菌感染症を発症したという報告を受けた。CDCは州および地域の健康局と協力し、さらなる患者の調査を行った。その結果、検査確認例12例(ニューヨーク州:5、マサチューセッツ州:2、ノースカロライナ州:2、ロードアイランド州:2、プエルトリコ:1)が報告された。CDCの確認検査にて、全例がMycobacterium abscessusの感染と判明した。これら患者は2003年5月―2004年2月にサントドミンゴで複数の外科手術施設で手術を受けていた。インタビューを行った11例は全例女性で、年齢中央値は32歳(19―59歳)であり、手術としては腹壁形成術(10例)、脂肪吸引(5例)、乳房引き上げ(4例)、乳房縮小(4例)、乳房インプラント(1例)を受けていた。感染症状発現までの期間中央値は術後5週間(1―20週間)であり、全例で切開、ドレナージ、抗生物質治療が必要な皮下あるいは深部組織膿瘍を認めた。9例は入院した。DRで美容外科手術を受け、その後標準治療に反応しない手術部位感染症を発症した患者では、迅速発育非結核性抗酸菌感染症を考慮する必要がある。DRで2003年5月以降に美容外科手術を受けた後、抗酸菌皮下感染症を発症した患者は州および地域の健康局を通じてCDCに報告する必要がある。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.