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MMWR抄訳

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2003/12/19Vol. 52 / No. 50

MMWR52(50):1221-1224
Snowmobile Fatalities - Maine, New Hampshire, and Vermont, 2002-2003

スノーモービルによる死亡者数-メイン,ニューハンプシャー,バーモント州,2002~2003年

2002-2003年の冬期シーズン(2002年12月16日-2003年4月30日)、ニューイングランド北部3州ではスノーモービルの使用により28例が死亡した[16例(57%):メイン州、8例(29%):ニューハンプシャー州、4例(14%):バーモント州]。この死亡者数は過去12回の冬期シーズンにおける死亡者数(中央値14例;6-24例)より多かった。New Hampshire Department of Health and Human Servicesはこれら致死的負傷の特徴について調査した。それによると、これら28例の死亡者の年齢中央値は39(15-58) 歳、26例(93%)は男性で、うち26例(93%)は運転手、1例(4%)は乗客、1例は歩行者であった。スノーモービルによる事故死の主な原因はスピードの出しすぎ(18例:64%)、運転不注意(6例:21%)、経験不足(6例:21%)であった。血中アルコール濃度(BAC)検査を行った20例中5例はBAC 0.08mg/dL以上であった。22例はヘルメットを装着していたが、ニューハンプシャーおよびバーモント州の死亡者で安全運転教習を受けたことのある運転手はいなかった。スノーモービルのエンジンサイズは21台中17台が500cc以上であった。死亡事故が最も多く発生した月は12月(12件)、最も少なかったのは4月(1件)で、土曜および日曜日、特に夕方に起こることが多かった。スノーモービルによる死亡者数を減少させるためには、速度制限の確立、運転規則の強制強化、運転手に対する安全教育の奨励といった安全対策の推進が必要である。

References

  • CDC. Injuries associated with use of snowmobiles-New Hampshire, 1989-1992. MMWR 1995;44:1-3.
  • CDC. Injuries and deaths associated with use of snowmobiles-Maine, 1991-1996. MMWR 1997;46:1-4.

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