ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)ホームレスにおける結核の流行-ワシントン州キング郡・・・
2003/12/12Vol. 52 / No. 49
MMWR52(49):1209- 1210
Tuberculosis Outbreak Among Homeless Persons - King County, Washington, 2002-2003
The Public Health-Seattle and King County(PH-SKC) Tuberculosis Control Programはシアトル市内のホームレスの人々で発生した結核(TB)の調査を実施した。1999-2001年、ホームレスにおけるTB症例数は年平均13例であったが、2002年には30例、2003年は9月30日現在で、すでに44例が報告されている(診断時期5-9月)。このアウトブレイクによるTB症例は、分離された結核菌がRFLP分析にて15バンド一致する(39例)またはRFLP検査未施行の場合はTB症例との接点がある人(5例)と定義された。症例の内訳は男性34例(77%)、アメリカインディアン/アラスカ原住民21(48%)、黒人17(39%)であった。うち38例(86%)が肺疾患を呈し、23例(61%)の喀痰塗末検体から抗酸菌が検出された。PH-SKCは2003年1月からTB症例や感染リスクの高い施設にいた人、症例と接触があった人を対象に調査を行っている。2月よりTBおよび潜在性TB症例(LTBI)のスクリーニングを実施しており、11例(55%)がこのスクリーニングによりTBと診断された。12月9日現在、TB全例およびLTBI数例の直接監視療法が行われている。
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