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MMWR抄訳

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2003/12/19Vol. 52 / No. 50

MMWR52(50):1224-1226
Murine Typhus - Hawaii, 2002

発疹熱-ハワイ,2002年

発疹熱はRickettsia typhiによって起こる人畜共通感染症である。ハワイ州では毎年5、6例の報告があるが、2002年には1947年以降最多の47例(35例:マウイ島、6例:モロカイ島、3例:オアフ島、2例:カウアイ島、1例:ハワイ島)が報告された。これら47例中25例(53%)は確定例、22例(47%)は可能性例で、34例(72%)は7-10月に発症した。年齢中央値は38(1-68)歳で、28例(60%)は男性であった。主な症状は発熱(98%)、倦怠感(89%)、頭痛(87%)、筋肉痛(81%)、食欲不振(81%)、悪寒(81%)、関節痛(72%)、悪心(66%)、嘔吐(54%)、背部痛(53%)、腹痛(51%)、項部硬直(47%)、皮疹(45%)であった。Hawaii Department of Health(HDH)はげっ歯類の主要生息地と考えられる住居周囲の草地や牧草地に殺鼠剤を散布し、さらにげっ歯類の捕獲と環境アセスメント、患者の自宅におけるネズミ対策教育を計画した。また、発疹熱について認識させるため、医師の注意やテレビ、新聞などを通じてのキャンペーン/プログラムや教育を実施した。今回、多数の患者が報告されたことから、発疹熱予防のための社会教育と地域伝播に関与する環境因子の評価の必要性が強調された。

References

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