ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)一般市民における天然痘ワクチンによる副作用-米国,・・・
2003/03/07Vol. 52 / No. 09
MMWR52(9) : 180- 191
Smallpox Vaccine Adverse Events Among Civilians - United States, February 25-March 3, 2003
2003年1月24日-3月3日にVaccine Adverse Event Reporting SystemからCDCに報告された一般市民に対する天然痘ワクチン接種およびワクチン接種者との接触者にみられた副作用についての概要。1月24日-2月28日に45管轄地域において一般市民である医療従事者12,690人に天然痘ワクチンが接種された。3月3日現在、天然痘ワクチン接種による致死的副作用は報告されていない。中等度から重度の副作用は接種を受けた軍人との接触があった2例(26歳女性、18歳女性)で報告され、両例とも眼瞼結膜炎が認められた。その他の副作用として3例(38歳女性、46歳男性、51歳女性)にワクチン接種後に頭痛/めまい、高血圧、胆石症が発現したが、いずれも天然痘ワクチンとの因果関係は不明であった。さらに、ワクチン接種者46例(21例は2月25日-3月3日の報告)で軽度から中等度の副作用が報告された。最も頻繁にみられた徴候および症状は発熱(11例)、そう痒(11例)、皮疹(10例)、疼痛(7例)であり、これら副作用は天然痘ワクチン接種後に予期される軽度の症状と一致した。
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