ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)ヘッドスタートプログラムに登録された保育所、就学前・・・
2003/03/07Vol. 52 / No. 09
MMWR52(9) : 175- 180
Vaccination Coverage Among Children Enrolled in Head Start Programs, Licensed Child Care Facilities, and Entering School - United States, 2000-01 School Year
米国おける2000-2001年度の予防接種率データ(ポリオワクチン、ジフテリア/破傷風/百日咳混合ワクチン、麻疹/おたふくかぜ/風疹混合ワクチン、B型インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン)の概要。2010年までの国民の健康に関する目標の一つは、保育所、幼稚園-中学校までの小児における予防接種率を95%以上に維持することである。ヘッドスタートプログラムに登録された保育所、就学前の小児における予防接種率の全国的推定値は、50州、5都市、8地域、ワシントンDCにおける予防接種プログラム(IP)の報告に基づき1997年以降毎年公表されている。IPの報告データによると、ヘッドスタートプログラム登録小児群79.6%(報告データ数 : 86/108件)、保育所の小児群54.5%(60/110件)、幼稚園/小学1年生の小児群76.7%(99/129件)で予防接種率が95%以上であった。予防接種率は前年と同様であったが、報告されたIPの数と報告の完全性が前年よりも低下したため全国レベルでの正確な接種率は推定できなかった。保育所や学校といった設定集団における予防接種率の定期的な評価は、米国の小児に対する州の予防接種の必要性をモニタリングする上で重要である。これら集団における正確な推定接種率データの収集、報告を成功させるためのIP支援策として、CDCは報告過程を自動化して容易にするとともにデータの質の改善を目指した新たな報告システムを開発中である。また報告が適時に提出されない場合にIPに警告するシステムも導入した。これらアプローチにより、全IPからの報告提出が円滑になると思われる。
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