ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)最新情報 : インフルエンザ活性-アメリカ,200・・・
2002/04/05Vol. 51 / No. 13
MMWR51(13) : 276-279,2002
Update : Influenza Activity - United States, 2001-02 Season
2001年9月30日から2002年3月23日のアメリカにおけるインフルエンザ調査報告。今期のピークは第8週(2月23日迄)、1999-2000年期 : 第51週、2000-2001年期 : 第4週であり、WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)が検査した72,877検体の陽性率も、第4週(1月26日迄)17.6%から第8週(2月23日迄)25.9%(ピーク)に高値を示しており、全体では12,017検体(16.5%)がインフルエンザ陽性[A型11,599検体(97%)、B型418検体(3%)]であった。サブタイプを検査したA型ウイルス3,479検体中、3,426検体(98%)がH3ウイルス、53検体(2%)がH1ウイルスであった。また、抗原性の検討では(n=391)、A(H3N2) : 279検体、A(H1)型 : 14検体、B型 : 96検体であり、A(H1)型は5検体がA(H1N1)、9検体がA(H1N2)であった。A(H3N2)およびA(H1)ウイルスは、A/Panama/2007/99(H3N2)、A/New Caledonia/20/99(H1N1)ワクチン株とそれぞれ抗原性が一致していた。B型96検体は、B/Yamagata/16/88株 : 53検体、B/Victoria/2/87株 : 43検体であり、B/Yamagata/16/88株53検体のうち、22検体はB/Sichuan/379/99ワクチン株と抗原性が一致した。第4週から12週のインフルエンザ様疾患(ILI)による受診率は1.7%から3.5%、第12週には1.7%に低下し、各州からの報告では広範囲蔓延 : 3州(アリゾナ、ミズーリ、バーモント)、局地的 : 17州(カリフォルニア、アイダホ、イリノイ、ルイジアナ、ミシガン、モンタナ、ネブラスカ、ニューヨーク、オハイオ、サウスカロライナ、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ユタ、バージニア、ワシントンおよびウイスコンシン)、散発的 : その他27州およびNYC、DCであった。また、第12週の肺炎およびインフルエンザによる死亡率は8.8%(流行閾値8.2%)であり、第9週から12週において流行閾値を上回っていた。これらインフルエンザに関する最新情報は、voice information : 888-232-3228、fax : 888-232-3299または<www.cdc.gov/ncidod/diseases/flu/weekly.hmにて入手可能である。
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