ホームIMICライブラリMMWR抄訳2009年(Vol.58)髄膜炎菌疾患のリスク増加例に対する再接種に関するA・・・
2009/09/25Vol. 58 / No. 37
MMWR58(37):1042-1043
Updated Recommendation from the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) for Revaccination of Persons at Prolonged Increased Risk for Meningococcal Disease
Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)は全ての11~18歳および髄膜炎菌疾患リスクの高い2~55歳に対し、4価髄膜炎菌結合型ワクチン(MCV4)の接種を勧めている。MCV4は単回接種にて承認されているが、Meningococcal Vaccine Work Groupにより血清殺菌性抗体(SBA)力価測定による感染防御能の検討が行われ、2009年6月の会議において、7歳以上で接種した症例で、長期のリスク増加が認められる場合は、接種から5年後に再接種、また、2~6歳時に接種している場合は3年後に再接種すべきであり、その後も5年おきに再接種を継続すべきであるとの勧告が発表された。この検討ではMCV4の承認前臨床試験において接種を受けた症例に対し、3年後(n=76)および5年後 (n=134)に再接種が行われた。再接種前の血清型CおよびYのSBA力価が1:128を超えていた症例は、3年前に接種を受けた11~18歳(71 例)にてそれぞれ75%、86%、5年前に接種を受けた2~10歳(108例)にてそれぞれ55%、94%であったが、全例、再接種によりいずれのSBA 力価も1:128を超えた。副作用は50~70%にて軽度~中等度の局所および全身症状を認めたが、重篤な副作用の発現は認められていない。また、大学に入学する生徒に関しては、接種歴がある場合の再接種は勧められていなかったが、入寮する新入生に対しては、接種から5年以上経過している場合の再接種が推奨された。
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