ポリオ根絶への世界的な進展,2002年

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ホーム IMICライブラリ MMWR抄訳 2003年（Vol.52)ポリオ根絶への世界的な進展,2002年

MMWR抄訳

2003/04/25Vol. 52 / No. 16

MMWR52(16) : 366-369
Progress Toward Global Eradication of Poliomyelitis, 2002

2002年におけるポリオ根絶運動の進展と今後の課題についての概要。乳児に対する経口ポリオワクチン3回接種(OPV3)率は2000年82%から2001年には75%に低下しており、2002年の発症例数は1,920例で、2001年より483例増加していた。1,920例のうち1,893例(99%)がインド(1,599例)、ナイジェリア(201例)、パキスタン(93例)にて発症しており、その他にアフガニスタン(11例)、エジプト(7例)、ニジェール(3例)、ソマリア(3例)、また国外からのウイルス移入による発症をザンビア(2例)とブルキナファソ(1例)にて認めている。インドにおける発症例数は2001年268例から2002年1,599例に増加、うち1,241例はウッタル・プラデッシュ、121例はビハールで発生した。ウイルスの遺伝子型は野生株ポリオウイルス1型および3型であった。ポリオの発症を認める国々では予防接種運動が展開され、2002年には266回の全国的予防接種週間(NIDs)や地域的予防接種週間(SNIDs)、さらに戸別訪問接種なども実施されたが、ウッタル・プラデッシュ地方やナイジェリア北部での実施率は低い。2003－2004年にかけてもこれらの国々で大規模なNIDsが計画されている。また、根絶後のウイルスによる研究室汚染予防体制を確立するため、野生株ポリオをはじめとする感染性ウイルスの保有状態などの調査が行われている。

References

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