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MMWR抄訳

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2002/06/14Vol. 51 / No. 23

MMWR51(23) : 503-506,2002
Update : Influenza Activity - United States and Worldwide, 2001-02 Season, and Composition of the 2002-03 Influenza Vaccine

最新情報 : インフルエンザ活性-アメリカおよび世界的状況,2001~02年および2002~2003年期のインフルエンザワクチン成分

アメリカ:インフルエンザ活性は1月半ばより上昇し、2月中旬から下旬にピークに達した。2001年9月30日から2002年5月18日におけるインフルエンザ陽性率は、全体で16%(15,671/100,815)、うち13,706検体(87%)はインフルエンザA型、1,965(13%)がB型であった。各週ごとの陽性率の変動は、2002年第2週(1月12日迄)に10%以上上昇し、ピークは第8週(2月23日迄)の26%、第17週(4月27日迄)には10%未満低下した。また第13から20週(3月30日-5月18日)にかけてはB型が優位であった。A型インフルエンザ4,507検体のサブタイプの検討では、4,420(98%)がH3ウイルス、87(2%)がH1ウイルスであり、CDCによるインフルエンザウイルス690検体の検査では、A型H3N2 : 393、A型H1 : 30(うちH1N2 : 16)、B型 : 267であった。H3N2はA/Panama/2007/99(2001-02インフルエンザワクチンH3N2成分)に類似しており、AH1は2001-02インフルエンザワクチンH1N1成分A/New Caledonia/20/99に抗原性が類似するH1蛋白を有していた。インフルエンザB267検体は、B/Yamagata/16/88様ウイルス : 61検体、B/Victoria/2/87様ウイルス : 206検体に分かれた。また、インフルエンザ様疾患による受診者数は第52-1週と第3-11週でベースラインを上回った。世界的状況:2001年10月から2002年5月、A型インフルエンザ(H3N2)およびB型はアフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアに広がり、A型(H1N1およびH1N2)は散発的に認められた。多くの国や地域でA型(H3N2)が優位を示し、ヨーロッパの一部やインド、ロシア、チリなどではB型が優位であった。B型の多くはB/Sichuan/379/99様ウイルス、一部の地域でB/HongKong/330/01様ウイルスを認めた。FDAのVaccines and Related Biological Products Advisory Committee(VRBPAC)は、2002-2003年期インフルエンザワクチンにA/New Caledonia/20/99様(H1N1)、A/Moscow/10/99様(H3N2)、B/Hong Kong/330/01様ウイルスを推奨している。ワクチンの接種時期は乳幼児や高齢者では10月中、小児や医療従事者は11月中が望ましく、他のグループに対しても12月およびそれ以降も接種の努力を続けるべきである。

References

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