ホームIMICライブラリMMWR抄訳2016年(Vol.65)ペルシャキュウリに関連するサルモネラオスロ感染症の・・・
2016/12/30Vol. 65 / Nos. 50 & 51
MMWR65(50 & 51):1430-1433
Outbreak of Salmonella Oslo Infections Linked to Persian Cucumbers — United States, 2016
2016年4月、PulseNetは複数の州において。パルスフィールド・ゲル電気泳動法(PFGE)パターンの一致する(XbaI PFGE pattern OSLX01.0090) Salmonella entericaの血清型Osloによる集団感染が確認された。発症時期は2016年3月21日~4月9日、8州(イリノイ州、ケンタッキー州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ミネソタ州、ネブラスカ州、オハイオ州、ウィスコンシン州)にて14例[男性5例、女性9例、中央値36歳(3~68歳)]に発症、多くの症例が感染後12~72時間に下痢、発熱、腹部痙攣を来し、3例が入院し、死亡例はなかった。13例で行われた問診票では、12例が発症前1週間以内にキュウリを食べたと回答した。うち11例がペルシャキュウリまたはミニキュウリを食べており、また、13例中8例が全国チェーンの食品店A(チェーンA)にてキュウリを購入したと回答した。調査ではこの期間にカナダのペルシャキュウリ供給業者2社を特定したが、業者にキュウリを納入した栽培者は1つに特定できなかった。可能性のある栽培者はカナダ、メキシコ、ドミニカ共和国にあった。カナダで栽培されたキュウリはカナダ国内に流通したが、このアウトブレイクに合致する臨床例は報告されていない。チェーンAにて汚染されたキュウリが販売されたと考えられ、この店では自主的にペルシャキュウリの販売を自粛したが、キュウリからサルモネラ菌は検出されておらず、継続して調査が行われている。
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