ホームIMICライブラリMMWR抄訳2016年(Vol.65)全国HIV検査の日の影響に関する評価 ― アメリカ・・・
2016/06/24Vol. 65 / No. 24
MMWR65(24):613-618
Evaluation of the Impact of National HIV Testing Day — United States, 2011–2014
新たなHIV陽性診断の確認における全国HIV検査日(NHTD、6月27日)の有効性について、2011~2014年に行われたCDCによるHIV検査イベントに関するNational HIV Prevention Program Monitoring and Evaluation (NHM&E)データが分析された。この期間、CDCによるHIV検査イベントは13,051,035回(2011年:3,299,690回、2012年:3,287,024回、2013年:3,343,633回、2014年:3,120,688回)実施され、新たなHIV陽性検査結果は2011年:17,216件(0.52%)、2012年:16,976件(0.52%)、2013年:17,426件(0.52%)、2014年:16,530件(0.53%)にて認められた。検査イベント数は6月がピークであり(6月:1,198,719回、1~5月および7~12月の平均:1,077,574回)、HIV陽性例の確認数も6月に有意に増加していた(6月:6,455件、1~5月および7~12月の平均:5,608件)。6月27日(NHTD)のイベント数は他の日に比べ多く、また、27日の新規HIV感染診断例数とNHTD前後2週間における新規診断例数を比較した場合、27日における新規診断例は2番目に多い日に比べ2011年は25%多く、2012年、2013年、2014年はそれぞれ40%、20%、17%多かった。HIV新規診断例は20歳以上にて6月とその他の月に有意差を認め(20~29歳:6月:2,469例、その他:2,239例、30~39歳:1,486/1,341例、40~49歳:1,265/1,012例、50歳以上:982/766例)、また、性別、人種/民族を問わず検査イベントおよび新規診断例は6月にて有意に多かった。男性同性愛者(MSM)も白人、黒人、ヒスパニック/ラテン系いずれも検査イベント、新規診断例ともに6月に有意に多く、NHTDはHIV新規診断例の確認に有効な戦略であることが示された。
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