新規インフルエンザA(H3N2)ウイルスのヒトからヒトへの限られた伝播－アイオワ州、2011年11月

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MMWR抄訳

2011/12/02Vol. 60 / No. 47

MMWR60(47):1615－1617
Limited Human-to-Human Transmission of Novel Influenza A (H3N2) Virus － Iowa, November 2011

新規インフルエンザA(H3N2)ウイルスのヒトからヒトへの限られた伝播－アイオワ州、2011年11月

2011年11月20日、CDCはアイオワ州の2郡でブタ由来トリプルリアソータントインフルエンザA(H3N2)ウイルス(S-OtrH3N2)の感染小児3例[女児1例、男児2例(兄弟)]を確定した。この報告は、これら3例の臨床経過と疫学調査およびウイルス検査の結果をまとめたものである。3例とも軽度のインフルエンザ様疾患(発熱性呼吸器症状)を発症したが、入院せずに症状は回復した。女児は発症日に男児2例と接触していたが、3例とも発症前にブタとの接触歴はなかった。これら3例より分離されたウイルスのゲノム配列を分析した結果、パンデミック2009年インフルエンザ(H1N1)ウイルス(pH1N1)由来マトリックス(M)遺伝子を含むS-OtrH3N2ウイルスであることが判明した。S-OtrH3N2ウイルスは、北米のブタで循環しているブタインフルエンザA(H3N2)ウイルスとpH1N1ウイルスとのリアソータントウイルスと考えられる。アイオワ州では、その後S-OtrH3N2ウイルスのヒトへの感染は発見されておらず、ヒトからヒトへの伝播持続のエビデンスもない。州の保健局は、インフルエンザのサーベイランスで新規インフルエンザウイルスが疑われた場合にはすぐにCDCに報告すること、ブタとの接触歴のあるインフルエンザ様疾患患者にはインフルエンザ検査を実施することを勧めている。

References

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