ホームIMICライブラリMMWR抄訳2011年(Vol.60)麻疹による死亡率の抑制戦略実行の進歩-インド、20・・・
2011/09/30Vol. 60 / No. 38
MMWR60(38):1315-1319
Progress in Implementing Measles Mortality Reduction Strategies - India, 2010-2011
2005年、インドでは5歳以下の小児約92,000例が死亡しており、2008年にはWHOの東南アジア地域(主にインド)にて世界全体の麻疹死亡例の77%を占めていたことから、Indian National Technical Advisory Group on Immunization(NTAGI)は、2008年、麻疹含有ワクチンの2回目接種(MCV2)の導入に関する勧告を発表し、この勧告に従って、2010年後半にインド政府がMCV2の導入を開始した。MCV1接種率は2009年、12~23ヶ月齢の小児において74%(州別接種率は48~96%)となっている。MCV1接種率が80%を超えている17州では2010年5月~2011年8月にMCV2が導入され、4州では2008年以前にMCV2としてMMRワクチンが導入されている。MCV1接種率が80%未満である14州でも9ヶ月齢~10歳の小児を対象とした接種キャンペーンによりMCV2の導入が始まっている。これらの州における接種対象は13,400万人であり、第1回のキャンペーンにて13州45地区にて12,076,836名に接種が行われた。全体での接種率は86%、18地区にて90%を超えている。麻疹のアウトブレイクに関するサーベイランスは2010年には8州にて行われており、242のアウトブレイクのうち、198(82%)が研究室レベルにて麻疹のアウトブレイクと確診された。8,984例の確診例の年齢分布は1歳未満:7%、1~4歳:41%、5~9歳:37%、10歳以上:15%であった。
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