ホームIMICライブラリMMWR抄訳2008年(Vol.57)妊娠および授乳中の予防接種に関するACIP勧告作成・・・
2008/05/30Vol. 57 / No. 21
MMWR57(21):580
Guiding Principles for Development of ACIP Recommendations for Vaccination During Pregnancy and Breastfeeding
Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)はワクチンにより予防可能な疾患の効果的なコントロールに関する勧告と指導を行っており、それには妊婦や授乳婦など、通常勧告の修正が必要となりうる特殊な集団に対する指導が含まれる。妊婦と授乳婦の予防接種に関するACIP勧告を起草するための指針を作成する目的で、2007年にACIP Workgroup on Vaccines during Pregnancy and Breastfeedingが設立された。この作業グループは妊婦・授乳婦におけるワクチン使用に関する既存の方針のレビューなどを行い、その結果に基づいてGuiding Principles for Development of ACIP Recommendations for Vaccination during Pregnancy and Breastfeeding(妊娠および授乳中の予防接種に関するACIP勧告作成のための指針)が立案され、2008年3月にACIPによって承認された。この文書は、妊婦と授乳婦に対する予防接種の理論的根拠と勧告に関する方針を調整し提示するための手順を標準化するのに有用な手引きである。その内容としては、背景部分の構成、勧告の構成と文体、妊婦および授乳婦人における慎重投与と禁忌の定義の明確化、適切なデータがない場合に方針を最終決定するためのアプローチの提案、専門家の意見を集めるための一貫した手順が含まれている。これらの原則は、今後妊婦および授乳婦への予防接種が考慮されるACIPのワクチン勧告や既存の勧告の定期的更新時に利用される。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.