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MMWR抄訳

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2007/09/21Vol. 56 / No. 37

MMWR56(37):963-965
Influenza Vaccination Coverage Among Children Aged 6-59 Months - Six Immunization Information System Sentinel Sites, United States, 2006-07 Influenza Season

6~59ヶ月齢の小児におけるインフルエンザワクチン接種率-2006~2007年インフルエンザ期

2006年6月、Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP)は2004年に発表した6-23ヶ月齢の小児に対するインフルエンザワクチン接種勧告を24-59ヶ月齢の小児に広げるとともに、9歳未満の未接種小児に対して2回の接種を強く推奨している。これを受けてCDCは2007年、センチネル地域6ヶ所(アリゾナ州北部、ワシントンDC南東部、デトロイトを除くミシガン州、ミネソタ州南西部、モンタナ州南西部およびオレゴン州ポートランド地区)のimmunization information system(IIS)データを分析し、2006-067年期の6-59ヶ月齢小児のワクチン接種率を評価した。6-23ヶ月齢および24-59ヶ月齢の小児を2006年9月-2007年3月に少なくとも1回の接種を受けた小児と2006年9月1日以前に接種歴がなく、9月以降3月までに2回接種を受けた、または9月1日以前に1回接種し、9月-3月の間に1回以上接種を受けた小児(完全接種)に分けた結果、6-23ヶ月齢小児では1回以上の接種率は13.9-46.6%、完全接種率は3.0-26.9%であり、2005-06年期に比べ1回以上の接種率はミシガン州で33.4から38.8%、モンタナ州で6.6%から13.9%に増加したが、他の4ヶ所ではほぼ同等もしくは低下していた。完全接種率はミシガン州で17.9%から21.8%に増加したが、他の5ヶ所では同等もしくは低下していた。また、24-59ヶ月齢の小児では、1回以上の接種率は6.2-22.4%、完全接種率は1.9-18.1%であり、全ての地域において、6-23ヶ月齢小児に比べ低値であった。今後は今回の調査で認められた地域差を是正し、完全接種を推進していかなければならない。

References

  • CDC. Prevention and control of influenza: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices. MMWR 2006;55(No. RR-10).
  • Ma KK, Schaffner W, Colmenares C, Howser J, Jones J, Poehling KA. Influenza vaccinations of young children increased with media coverage in 2003. Pediatrics 2006;117:e157-63.
  • CDC. Influenza vaccination coverage among children aged 6-23 months-six immunization information system sentinel sites, United States, 2005-06 influenza season. MMWR 2006;55:1329-30.
  • CDC. Influenza vaccination coverage among children aged 6-23 months-United States, 2005-06 influenza season. MMWR 2007;56:959-63.

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