13才から15才の学生におけるタバコの使用－クルジスタン地方、イラク、2005年

日本語
English

ホーム IMICライブラリ MMWR抄訳 2006年（Vol.55)13才から15才の学生におけるタバコの使用－クルジ･･･

MMWR抄訳

2006/05/26Vol. 55 / No. 20

MMWR55(20): 556－559
Tobacco Use Among Students Aged 13-15 Years － Kurdistan Region, Iraq, 2005

13才から15才の学生におけるタバコの使用－クルジスタン地方、イラク、2005年

世界の早死と早期病気を予防できる原因の主要なものにタバコの使用がある。Global Youth Tobacco Survey(GYTS)は、WHO、CDC、Canadian Public Health Associationにより開始されたGlobal Tobacco Surveillance Systemの一部であり、若者のタバコ使用、タバコへの考え方、そして間接喫煙曝露を監視するために展開され、140カ国で実施された。この報告は、2005年におけるイラクのクルジスタン地方（例えばIrbil、as-Sulaymaniyah、Dahuk 行政区域）で実施されたGYTSからの調査結果を述べている。その中で、10人に1人の学生が現在巻きタバコを吸い、あるいは他のタバコ製品を使用していることが明らかにされた。男子（21%）は女子（2.1%）より統計的に巻きタバコを吸っていると思われる。しかし、他のタバコ製品の使用について男女間に著しい違いは見られなかった。イラクのクルジスタン地方にある公衆衛生局では、若者の喫煙を減らすためのタバコ統制計画を作成し、実行するためにGYTSからの基本情報を使用することができる。GYTSは13才から15才までの学生からデータを収集する学校を基礎とする調査であり、サンプルを組み立て、参加学校とクラスを選択し、データを調査分析するために標準化された方法を採用している。全体で、1,989名の学生がGYTSを完了した（58.1%男子、41.9%女子）。学校の回答率は100%（25校）、学生の回答率は95.6%、全体の回答率は95.6%であった。この報告は、生涯における巻きタバコ喫煙普及率、巻きタバコ喫煙開始年令、現在の巻きタバコ喫煙普及率、現在の喫煙者タバコ依存率（朝、最初にタバコを吸いたいと思う）、現在の巻きタバコ以外のタバコ使用率、次の年にはタバコを始める喫煙未経験者の見込み、家庭や公衆での間接喫煙曝露率、喫煙する両親や友達からの間接喫煙曝露率などに関してデータを示している。

References

CW Warren, NR Jones, MP Eriksen, S Asma, Global Tobacco Surveillance System Collaborative Group. Patterns of global tobacco use in young people and implications for future chronic disease burden in adults. Lancet 2006;367:749-53.
Global Youth Tobacco Survey Collaborating Group. Tobacco use among youth: a cross-country comparison. Tob Control 2002;11:252-70.
Pierce JP, Choi WS, Gilpin EA, Farkas AJ, Merritt RK. Validation of susceptibility as a predictor of which adolescents take up smoking in the United States. Health Psychol 1996;15:355-61.
Fichtenberg CM, Glantz SA. Effects of smoke-free workplaces on smoking behavior: systematic review. BMJ 2002;325:188-96.
Barzani D. Iraq: an important start in the Kurdish region. Tob Control 2006;15:3-4.
Brener ND, Kann L, McMannus T, Kinchen SA, Sundberg EC, Ross JG. Reliability of the 1999 Youth Risk Behavior Survey questionnaire. J Adolesc Health 2002;31:336-42.
Peto R, Lopez AD. Future worldwide health effects of current smoking patterns. In: Koop CD, Pearson C, Schwarz MR, eds. Critical issues in global health. New York, NY: Jossey-Bass; 2001.