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MMWR抄訳

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2017/03/31Vol. 66 / No. 12

MMWR66(12):329-334
Zika Virus Transmission — Region of the Americas, May 15, 2015–December 15, 2016

ジカウイルス伝播 ― アメリカ地域、2015年5月15日~2016年12月15日

蚊媒介性であるフラビウイルスのジカウイルスは発熱を伴う発疹を引き起こす。2014年ではイースター島、チリ、2015年ではブラジル北東部において発生した。これに対応し、2015年5月にWHOのアメリカ地域オフィスとして活動する全米保健機構(PAHO)は、ジカウイルス監視強化の勧告を発表した。その後、ブラジルの研究者がジカウイルス疾患患者の一部で既に認められていたギラン・バレー症候群(GBS)を報告し、また、妊娠中のジカウイルス感染と小頭症の関連が同定された。2016年2月1日に、WHOはジカウイルスに関連した小頭症クラスターおよびその他の神経学的障害を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態として宣言した。2016年3月に、PAHOはジカウイルス疾患および関連する合併症の疾患定義および監視ガイダンスを確立した。地域の各国によりPAHOに提出された報告または国内の疫学的公報に発表された報告の分析では、2016年末までにジカウイルス伝播はアメリカ地域の48州および領土にまで及び、報告された疾患のピークは地域により様々であった。2016年12月15日現在、ベースラインと比較したGBS症例数の増加はジカウイルス伝染が記録された13の国および領土で報告されている。さらに6州および領土ではGBS患者において検査で確診されたジカウイルス感染が報告されている。19州で報告されたGBS症例の時間的傾向は、概ねジカウイルス疾患と同様であった。妊娠中にジカウイルスに感染した母親から出生した乳児では先天性の小頭症およびその他の神経学的異常が報告されているが、先天性ジカウイルス症候群の報告が変動しているため、地域内で報告された先天異常の傾向の比較はされていない。ジカウイルスの伝播および大規模なアウトブレイクの再発のリスクは継続しているので、ジカウイルス疾患および合併症の監視、ベクターコントロール、予防活動を含む対応の取り組みの維持が必要である。

References

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