一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2015年(Vol.64)成人消費者、成人ヒスパニック系消費者、医療従事者に・・・

MMWR抄訳

rss

2015/07/24Vol. 64 / No. 28

MMWR64(28):767-770
Knowledge and Attitudes Regarding Antibiotic Use Among Adult Consumers, Adult Hispanic Consumers, and Health Care Providers — United States, 2012–2013

成人消費者、成人ヒスパニック系消費者、医療従事者における抗生物質使用に関する知識と姿勢 ― アメリカ、2012~2013年

適切な抗生物質の使用、特にウイルスが原因である可能性が高い上気道感染症に対し抗生物質の使用を避けることは、抗生物質耐性の感染症の増加速度を減ずるために重要である。複数の研究により、ヒスパニック系消費者の抗生物質使用に関する知識および姿勢は非ヒスパニック系消費者とは異なることが示唆されている。抗生物質使用に影響する医療従事者および消費者の知識および姿勢をさらに理解するために、CDCは2012年~2013年に国内に居住している参加者から収集したインターネット調査データを分析した。参加者を1)成人消費者(すべての人種)による全体の集団、2)成人ヒスパニック系消費者、3)医療従事者の3グループに分類した。調査は、2012年および2013年にそれぞれ4,703名(回答率86%、4,044名)および4,420名(回答率79%、3502名)の消費者に配信された。このうちヒスパニック系消費者は2,609名(回答率38%、1,000名)、医療従事者は3,149名(回答率48%、1503名;一般家庭医1,001名、ナースプラクティショナー252名、小児科医250名)であった。ヒスパニック系消費者の回答は全消費者と比べて著しく異なり、風邪を引いた時に抗生物質を「重症化を防ぐ」 (40% vs 17%)、「より早く治るのに役立つ」 (48% vs 25%)と考える傾向にあった。また、ヒスパニック系消費者は医師による処方以外で抗生物質を入手する傾向にあり、入手先は「以前の残りを使用」(25% vs 9%)、「近所の雑貨店から」(23% vs 5%)、「家族または友人から」(17% vs 6%)であった。ヒスパニック系と全ての消費者間で、抗生物質の副作用プロファイルに関する知識は同等であったが、ヒスパニック系では抗生物質使用後の耐性または抗生物質が生体に必要な善玉バクテリアを殺す可能性などの危険性もあることを認識していなかった。医療従事者の54%は、患者がウイルス性疾患の受診で抗生物質を求めることを認識しており、全消費者の26%およびヒスパニック系の41%が咳または風邪による受診で抗生物質を求めると報告している。医療従事者は、抗生物質の耐性の可能性(94%)、副作用またはアレルギー反応(71%)のために抗生物質の処方をやめることがよくあり、抗生物質処方の決定の際は、薬剤に対する経験(85%)、費用(84%)、副作用プロファイル(81%)を考慮していた。外来患者における適正な抗生物質の使用について知識を拡大するために、公衆衛生当局は健康知識および姿勢の文化的な違いに配慮し、全消費者と同様にヒスパニック系消費者を対象とした戦略を実施することが必要である。

References

  • Grijalva CG, Nuorti JP, Griffin MR. Antibiotic prescription rates for acute respiratory tract infections in US ambulatory settings. JAMA 2009;302:758–66.
  • Fairlie T, Shapiro DJ, Hersh AL, Hicks LA. National trends in visit rates and antibiotic prescribing for adults with acute sinusitis. Arch Intern Med 2012;172:1513–4.
  • CDC. Antibiotic resistance threats in the United States, 2013. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2014. Available at <http://www.cdc.gov/drugresistance/threat-report-2013/pdf/ar-threats-2013-508.pdf>.
  • Céspedes A, Larson E. Knowledge, attitudes, and practices regarding antibiotic use among Latinos in the United States: review and recommendations. Am J Infect Control 2006;34:495–502.
  • Macfarlane J, Holmes W, Macfarlane R, Britten N. Influence of patients’ expectations on antibiotic management of acute lower respiratory tract illness in general practice: questionnaire study. BMJ 1997;315:1211–4.
  • Coenen S, Michiels B, Renard D, Denekens J, Van Royen P. Antibiotic prescribing for acute cough: the effect of perceived patient demand. Br J Gen Pract 2006;56:183–90.
  • Mangione-Smith R, McGlynn EA, Elliott MN, Krogstad P, Brook RH. The relationship between perceived parental expectations and pediatrician antimicrobial prescribing behavior. Pediatrics 1999;103:711–8.
  • Corbett KK, Gonzales R, Leeman-Castillo BA, Flores E, Maselli J, Kafadar K. Appropriate antibiotic use: variation in knowledge and awareness by Hispanic ethnicity and language. Prev Med 2005;40:162–9.
  • Mainous AG 3rd, Cheng AY, Garr RC, Tilley BC, Everett CJ, McKee MD. Nonprescribed antimicrobial drugs in Latino community, South Carolina. Emerg Infect Dis 2005;11:883–8.
  • Larson E, Lin SX, Gomez-Duarte C. Antibiotic use in Hispanic households, New York City. Emerg Infect Dis 2003;9:1096–102.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ