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MMWR抄訳

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2014/12/19Vol. 63 / No. 50

MMWR63(50):1195-1198
Illnesses and Deaths Among Persons Attending an Electronic Dance-Music Festival — New York City, 2013

Electronic Dance-Music Festival参加者の疾患および死亡 ― ニューヨーク市、2013年

戸外でのElectronic Dance-Music Festival(EDMF)は夏のイベントであり、人気の高まりとともに参加者間のレクリエーショナルドラッグ使用に関連する疾患が報告され、メディアの注目を集めている。MDMA (3,4-methylenedioxymethamphetamine)は、しばしばEDMFで使用される薬物の一つであり昂揚感および精神的刺激が得られるが、高熱、痙攣、低ナトリウム血症、横紋筋融解症、多臓器不全をはじめとする重篤な有害事象を引き起こす。2013年9月1日に、ニューヨーク市(NYC)のDepartment of Health and Mental Hygiene(DOHMH)は8月31日~9月1日にNYCで開催されたEDMF(フェスティバルA)の参加者において2例の死亡報告を受けた。DOHMHは、フェスティバルAの参加者間が救急外来(ED)を受診する原因となった有害事象について、どの薬物が関連したかを調査した。フェスティバルAはレイバーデーの週末に3日間の予定で開催され、気温29~32℃の中、1日あたり約40,000名が参加した。参加者は18歳以上に制限され、21歳以上に対してはアルコール類も販売された。また、医療テントが設置され、必要があればEDに搬送した。2例の死亡を受けて、フェスティバルは3日目に主催者により中止された。イベント後12時間以内の有害事象によるED受診は22例(男性9例、女性13例)、年齢中央値は21歳(16~29歳)、4例はNYC 、15例はニューヨーク州の居住であった。4例(18%)は体温が38.9℃を超えていた。22例中、21例(95%)が薬物またはアルコールを摂取し、11例(50%)はアルコールを摂取(薬物も使用をしていた者も含む)、12例(55%)は合成クラブドラッグを使用していた(他の薬物も使用またはアルコールも摂取もしていた者も含む)。重症の9例では、合成クラブドラッグのみ使用であったのが6例でアルコール摂取のみの者はいなかった。死亡例では、MDMAとMDMA+メチロン(合成カチノン)がそれぞれ検出された。毒性試験のための検体が採取可能であった17例では、メチロンのみ:4例、メチロン+MDMA:3例、メチロン+メタンフェタミン:1例、メチロン+メタンフェタミン+コカイン:1例、MDMAのみ:2例が検出された。2012年9月から2014年9月中にNYCで開催されたEDMFまたはロサンゼルスの2010年のNew Year’s Eve EDMFと比較して、参加者の入院率、ICU入院または死亡率に有意な差はなかった。この調査の結果、NYCのDOHMHおよびフェスティバル主催者は有害事象監視システムおよび安全対策(ボランティアによる会場の巡回、入場手順の強化、熱対策、入場前の危険を最小にするためのメッセージの必読など)を含む多面的な介入を構築した。これらの介入は、今後のEDMFでの健康悪化を防ぐのに有効と考えられる。

References

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