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MMWR抄訳

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2014/12/19Vol. 63 / No. 50

MMWR63(50):1189-1194
Update: Influenza Activity — United States, September 28–December 6, 2014

最新情報:インフルエンザ活動性 ― アメリカ、2014年9月28日~12月6日

CDCは年間を通じて国内のインフルエンザ活動性に関するデータを収集・分析している。2014年9月28日~12月6日の間に、WHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System共同の研究室約250カ所にて、124,618件の呼吸器検体を検査した結果、13,641件(10.9%)でインフルエンザ陽性であった。このうち、12,175件(89.3%)はA型、1,466件(10.7%)はB型であった。インフルエンザAウイルスのサブタイプは、A(H3)ウイルス:99.1%、A(H1N1)pdm09(pH1N1)ウイルス:0.9%であった。9月28日から、50州、ワシントンDC、グアム、プエルトリコでインフルエンザ陽性が報告され始め、保健福祉省(HSS)の10区すべてでインフルエンザA型が優勢であった。2014~2015年シーズンのインフルエンザウイルス検体(pH1N1:10検体、H3N2:197検体、B型:29検体)を抗原的または遺伝的に解析した結果、すべてのpH1N1ウイルスは2014~2015年の北半球のインフルエンザA型ワクチン成分[A/California/7/2009-like(H1N1)]に抗原的に類似していた。H3N2ウイルスの32.5%は、2014~15年の北半球の3価および4価インフルエンザワクチン成分であるA/Texas/50/2012-likeの特徴を示したが、67.5%はA/Texas/50/2012-likeに対する抗血清との反応性が低下し、2015年の南半球でインフルエンザワクチンとして選択されたA/Switzerland/9715293/2013と抗原的に類似していた。B型ウイルスはB/Yamagata系統( 69%)およびB/Victoria 系統(31%)で、大半が2014~15年の北半球の3価または4価インフルエンザワクチン成分(B/Massachusetts/2/2012-like、B/Brisbane/60/2008-like)の特徴を有していた。新規のA型ウイルスは、ウィスコンシン州でH3N2変異株が1例報告された。検査したすべてのウイルスは、抗ウイルス薬のオセルタミビルやザナミビルに感受性があった。9月28日から毎週毎にインフルエンザ様疾患で外来受診した患者の割合は1.2%~2.6%で、12月6日が週末にあたる週(49週)では、14州にて地理的に広範囲でインフルエンザが報告され、プエルトリコ、グアム、25州では限定した地域で報告された。10月1日から12月6日までに、検査室で確定されたインフルエンザによる入院は1,028件(人口10万人あたり3.8人)で、65歳以上および0~4歳児で入院率が高かった。49週時では、122 Cities Mortality Reporting Systemへ122報告された全死亡の6.0%(794例/13,261例)にて肺炎およびインフルエンザが死因とされたが、その週の疫学的な閾値(6.6%)は下回った。また、49週時のインフルエンザによる小児の死亡は7例であった。ワクチンのウイルスが流行するウイルスと最適に適合するとはいえないが、予防接種は依然としてインフルエンザおよびその合併症の予防に最も効果的な方法であるため、医療提供者はインフルエンザシーズンを通して、生後6カ月以上の未接種のすべての人に対し接種を推奨すべきである。また、インフルエンザ確診または疑われる患者には、できるだけ早期に抗ウイルス薬を投与することで重症の転帰を軽減することができる。

References

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