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MMWR抄訳

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2014/06/20Vol. 63 / No. 24

MMWR63(24):521-526
West Nile Virus and Other Arboviral Diseases — United States, 2013

ウエストナイルウイルスおよび他のアルボウイルスによる疾患 ― アメリカ、2013年

節足動物媒介性ウイルス(アルボウイルス)は、ウイルスを保有した蚊やマダニの刺咬によってヒトに伝播される。アメリカ国内ではウエストナイルウイルス(WNV)を初めとし、複数のアルボウイルスが一過性あるいは季節性の神経侵襲性疾患(髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺など)を引き起こす。2013年、CDCは計2,605例のアルボウイルス感染症(デング熱を除く)の発生報告を受けた。その内訳はWNV:2,469例、ラクロスウイルス(LACV):85例、ジェームスタウンキャニオンウイルス(JCV):22例、ポワッサンウイルス(POWV):15例、東部ウマ脳炎ウイルス(EEEV):8例、非特定カリフォルニア血清群ウイルス:5例、セントルイス脳炎ウイルス:1例であった。アラスカおよびハワイ以外の地域にて発生があり、2,605例のうち1,383例(53%)が神経侵襲性疾患で、人口10万人あたりの罹患率は0.44であった。WNV感染症2,469例はワシントンDCおよび47州の725郡にて発生し、症例の90%が7~9月に発症、発生のピークは9月初旬であった。1,267例(51%)が神経侵襲性疾患で、1,494例(61%)が入院、119例(5%)が死亡した。10万人当たり発症率は全国で0.40であるが、ノースダコタ州(8.9)、サウスダコタ州(6.8)、ネブラスカ州(2.9)およびワイオミング州(2.8)で高かった。LACV感染症85例は12州の59郡で発生し、77例(91%)が神経侵襲性疾患で、80例(94%)が入院、2例(2%)が死亡した。76例(89%)は18歳未満であった。JCV感染症22例は10州の20郡で発生し、15例(68%)が神経侵襲性疾患で12例(55%)が入院、死亡例はなかった。8州(ジョージア州、アイダホ州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ニューハンプシャー州、オレゴン州、ペンシルバニア州、ロードアイランド州)での初の発生報告も含み、前年に比べて報告数が増加したが、この増加はCDCが2013年から抗JCV抗体検査を一般検査に導入したことと関連している。POWV感染症15例は7州の13郡で発生し、12例(80%)が神経侵襲性疾患で13例(87%)が入院し、2例(13%)が死亡した。EEEV感染症は初報告のアーカンソー州およびコネチカット州を含む6州で発生し、全例が神経侵襲性疾患で、全例が入院し、4例(50%)が死亡した。アルボウイルス感染症は90%が4~9月に発生することから、この期間の公衆衛生的介入が重要である。天候(温度および降水量)、ウイルス保有動物およびベクター、人間活動など、発生には様々な要因が関連するため、発生予測は難しい。ワクチンはなく、コミュニティおよび個人の防疫対策と血液ドナーのスクリーニング検査が重要である。

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