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MMWR抄訳

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2011/01/14Vol. 60 / No. 1

MMWR60(1):5-9
Local Health Department Costs Associated with Response to a School-Based Pertussis Outbreak - Omaha, Nebraska, September-November 2008

学校における百日咳のアウトブレイクへの対応に関連した地方保健局の財政的負担-ネブラスカ州オマハ、2008年9月~11月

アメリカにおける百日咳患者の数はワクチン導入により1934年の265,269例から1976年には1,010例に減少したが、2004年には 25,827例に増加した。2004~2008年の年間発症者数は平均18,161例である。百日咳患者との密接な接触者では百日咳の発症リスクが上昇するため、抗生物質の予防投与が推奨されている。百日咳のアウトブレイクに関する個人的費用は十分検討されているが、アウトブレイクの対応(接触者の同定と治療)を行った地方保健局の財政的負担はほとんど検討されていない。ネブラスカ州オマハのDouglas County Health Department(DCHD)は2008年後期に学校で発生した百日咳のアウトブレイクに対応したことから、DCHDとCDCはDCHDがこのアウトブレイク対応(9月26日~11月21日)に要した総費用を調査した。このアウトブレイクは2008年9月26日に幼稚園を併設する私立小学校(児童数約 600名)で発生し、11月6日までに26例が百日咳を発症した。このうち2例は費用の調査開始後に診断が確定されたため、その費用は分析から除外した。 DCHDは密接な接触者148例に抗生物質の予防投与を推奨した。DCHDのスタッフはアウトブレイク対応に1,031人/時間を費やした。アウトブレイク対応に関連した総費用(諸経費、人件費、旅行費など)は52,131ドル、患者1例あたり約2,172ドルであり(2008年のアメリカドルで評価)、これはDCHDの年間プログラム予算の約1%に相当した。総費用の59%は、接触者の追跡と予防勧告のほとんどが行われた10日間(10月27日~11月 5日)の費用であった。百日咳の発症率は増加しており、その対応を行う地方保健局の財政的負担も大きいことから、百日咳のアウトブレイクについて別の対応や化学的予防戦略の影響を検討する必要があると考える。

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