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MMWR抄訳

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2011/01/07Vol. 59 / No. 51&52

MMWR59(51&52):1673-1677
Post-Earthquake Injuries Treated at a Field Hospital - Haiti, 2010

野外病院において治療された震災後の負傷-ハイチ、2010年

2010 年1月12日、ハイチにて発生したM7.0の大地震による死亡者は222,570名、負傷者は30万人と推定されている。震災後、病院は国連が用意した 250名収容のテントが2基設置され、12名のスタッフが治療にあたったが、ICUおよび手術室はなかった。震災9日後、ポルトープランスの市中心部から約6km離れた地点にテントが4基設置され、救命救急用のベッド17床と3つの手術室が整備され、スタッフも約220名となった。2010年6月、The University of Miami Global Institute/Project Medishare (UMGI/PM)とCDCのスタッフにより、これらの野外病院における1月13日から5月28日までの手書きの治療記録を電子データベースへ移すため、データの整備とともにレトロスペクティブな分析が行われた。この期間、計581例(42%、男性:333、女性:236、不明:12、年齢範囲:0~96 歳)が負傷により入院しており、うち162例(28%)が震災によるものであった。多く認められた負傷は骨折/脱臼、創傷感染症/膿瘍、頭部/顔/脳損傷であり、壊死組織切除/皮膚移植、整形外科的外傷治療および切断手術が主に行われた。約3/4の症例が退院し、12%の症例が他の医療施設やリハビリテーション施設へ移り、3%が死亡した。また、788例は負傷でない診断による入院であり、感染症、心/呼吸器疾患が多く認められた。震災後の負傷に対する内科的、外科的介入は、その後の環境の変化に伴い症例数が増加し、症状も進行するため、できるだけ早い段階での開始が望ましい。

References

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