2006年4月、CDCはコンタクトレンズ使用者に起こるfusarium角膜炎に関して、多州にわたって進行中の調査を報告した。2006年5月18日までに、CDCはfusarium感染症の130の症例報告を受けている。それらは、2005年6月1日から眼科外傷の病歴がなく、fusarium種を培地とするものである。症例は25州および1地方から報告されて、患者の平均年齢は41歳（12から83歳まで）で、127症例のうち85例（67%）は女性であった。この感染症の結果から、120症例のうち37症例（31%）には角膜移植が必要と認められた。130の症例のうち、125例はコンタクトレンズを使用しており、そのうちの118例はどのコンタクトレンズ用洗浄剤を感染が見られる前に使用していたかを識別することができた。75例（64）はMoistureLocのみとBausch & Lomb’s ReNuを併用し、14例（12%）はその他の製品との組み合わせでMoistureLocを使用していた。8例（7%）は不特定のBausch & Lomb’s洗浄剤を、21症例（18%）はMoistureLoc以外の様々な製造所からの製品のみを使用していた。この調査は、MoistureLoc を使用していて、Bausch & Lomb’sがアメリカの市場からこの製品を回収した4月13日以降に疾病が見られた患者を識別するため、継続中である。MoistureLocおよび Bausch & Lomb’s（ニューヨーク）は、協力してボランティアで回収を呼びかけ、2006年5月15日より世界の市場からこの洗浄剤を永久に回収する事を報告した。コンタクトレンズ使用者はこの洗浄剤の使用をすぐに中止し、レンズを清潔かつ無菌にし、これに替わる他の製品を眼科専門医に相談すべきである。