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MMWR抄訳

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2017/05/05Vol. 66 / No. 17

MMWR66(17):457-459
Addressing a Yellow Fever Vaccine Shortage — United States, 2016–2017

黄熱病ワクチン不足への対応 ― アメリカ、2016~2017年

2015年、アメリカから約950万人が黄熱病ウイルスの伝播を認める42カ国へ旅行している。黄熱病ウイルスは予防接種を受けていない旅行者により国内に持ち込まれ、1970~2013年の間には少なくとも10名のワクチン未接種のアメリカまたはヨーロッパ人旅行者が黄熱病を発症したと報告されている。最近では2016年のアンゴラにおける黄熱病のアウトブレイクから3カ国へ輸出され、コンゴ民主共和国にて局所的な伝播が起こった。アンゴラのアウトブレイクでは965例が確診され(2015~2017年)、また、ブラジルで進行中のアウトブレイクでは、2016年12月~2017年4月25日にて681例が確診されている。黄熱病ワクチンはアメリカ国内では1種類が認可されており(YF-VAX:サノフィパスツール)、毎年約50万回分が軍民両方の旅行者に提供され、うち約2/3は民間の医療機関(約4,000カ所)に供給される。現在のYF-VAXの供給不足は2015年11月より始まった。サノフィパスツールは2018年にYF-VAXの生産を古い工場から新しい工場に移転するが、製造の複雑性から薬剤を大量に損失した。これを受けて受注制限を開始したが、2016年春にはCDCにワクチンが年末には完全に枯渇するかもしれないと報告した。アンゴラで始まった黄熱病のアウトブレイクに関し、サノフィパスツール、FDA、アメリカ国防総省が話し合い、サノフィパスツールフランスが製造し、1986年以降、約70カ国で認可、使用されている黄熱病ワクチン(Stamaril)を輸入し、YF-VAXに代わり使用できるよう2016年9月にeIND申請し、10月に認可された。CDCは2016年に250回分以上を注文した施設、さらに国内50州、ワシントンDCおよび管轄地域(グアム、プエルトリコ、USバージン諸島)すべてにおいて接種が可能となるよう小規模の施設を加え、また、業務上接種が必要となる政府関係者のための施設、計193施設を第1次施設、複数の施設を有する医療組織で、2016年の注文が合計250回分以上であった59施設を第2次施設とし、これらの施設のみでの接種に制限している。2017年4月にはeINDプロトコールが展開され、CDCとサノフィパスツールは共同して効果的な情報伝達方法を開発している。

References

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