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MMWR抄訳

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2017/03/24Vol. 66 / No. 11

MMWR66(11):299-301
Establishing a Timeline to Discontinue Routine Testing of Asymptomatic Pregnant Women for Zika Virus Infection — American Samoa, 2016–2017

無症候性の妊婦に対するジカウイルス感染の定期検査の中止に関するタイムラインの確立 ― アメリカ領サモア、2016~2017年

アメリカ領サモアにおける初めてのジカウイルス感染症例は2016年1月に発症、これを受けてAmerican Samoa Department of Health (ASDoH)は蚊の抑制対策を開始し、妊婦の保護対策および電子医療記録(HER)に基づく症状のサーベイランスを行っている。ジカウイルスの検査はCDCのガイドラインに従って、1つ以上の症状(発熱、発疹、関節炎、結膜炎)を示す症例と、無症候性の妊婦を対象に実施し、採取した検体はハワイ州のジカウイルス検査を行う研究所とCDCに送っている。2016年1~2月におけるジカウイルス感染症の症例数は6例/週であったが、5月には1例/週となり、8月までにEHRに基づくサーベイランスによりアウトブレイク前のレベルに復したことが示された。2016年8月31日~10月15日におけるジカウイルス感染症が疑われる症状を1つ以上示した32例のうち、30例についてrRT-PCR法による検査を実施したが、すべての症例が陰性であった。また、無症候性の妊婦277名を検査し、86名が抗Zika-IgM陽性または偽陽性を示したが、続くrRT-PCR法による検査では全例が陰性であった。rRT-PCR法により確認されたジカウイルス感染症の最終例の発症日は6月19日であり、8月、ASDoHはCDCにジカウイルス感染の減少または中断と、無症候性の妊婦に対する定期的検査の中止についての判断のサポートを依頼し、10月15日、2016年12月10日以降に受胎し、2017年4月15日まで無症候性である妊婦について、定期的検査の中止を決定した。現在、アメリカ領サモアに対し、CDCが推奨するガイダンスは、1)ジカウイルス感染症の徴候または症状を示す患者、2)2016年12月10日以前に受胎(または最終月経)した無症候性の妊婦、3)出生前診断にて先天性ジカウイルス症候群を示唆する所見を認めた妊婦、4)妊娠中にジカウイルス感染症と診断された母親から産まれた新生児、または先天性ジカウイルス症候群の異常を示す新生児、5)アメリカ領サモア外でジカウイルス感染症の活性を認めるエリアに居住または旅行した、あるいは居住または旅行した人と避妊具を使用せずに性交した無症候性の妊婦、に対する検査が推奨されている。

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