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MMWR抄訳

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2017/03/17Vol. 66 / No. 10

MMWR66(10):265-269
Characteristics of Initial Prescription Episodes and Likelihood of Long-Term Opioid Use — United States, 2006–2015

オピオイドの初回処方エピソードおよび長期使用の可能性における特徴― アメリカ、2006年~2015年

オピオイドの長期使用は、急性疼痛の治療から始まることが多いが、急性期使用から慢性使用への移行について定量的解析は行われていない。CDCは、IMS Lifelink+ databaseの記録から、民間医療保険に加入し、がんの診断歴や薬物中毒歴、6カ月以上継続したオピオイドの処方歴がなく、2006年6月1日~2015年9月1日にオピオイドの初回処方を受けた18歳以上の成人患者について解析した。総計1,294,247例が対象となり、そのうち33,548例(2.6%)はオピオイドを1年以上継続して使用していた。1年以上の長期使用者は1年未満の患者に比べ、高齢、女性、オピオイド処方以前から疼痛を有し、初回処方から高用量、公的または自費で医療保険に加入している患者に多かった。オピオイドを1日分以上処方された患者における1年以上の長期使用率は6.0%、3年以上は2.9%であった。患者の70%は初回処方が7日分以下であったが、7.3%は31日分以上の処方を受けていた。長期使用との関連は、初回処方が10日分または30日分以上、3回目の処方時、累積用量がモルヒネ換算で700 mg以上となった時に増強された。1年または3年以上の長期使用と初回処方オピオイドのカテゴリーとの関連は、長時間作用性オピオイドが強く(1年以上および3年以上がそれぞれ27.3%および20.5%)、次いでトラマドール(同13.7%および6.8%)、または、ヒドロコドン、オキシコドンを除くスケジュールIIの短時間作用性オピオイド(同8.9%および5.3%)で強かった。短時間作用性ヒドロコドン(同5.1%および2.4%)、短時間作用性オキシコドン(同4.7%および2.3%)、あるいはスケジュールIII~IVのオピオイド(同5.0%および2.2%)では、同程度であった。処方者および薬剤師は、2回目のオピオイド処方が1年以上の長期使用リスクを倍増させること、初回の処方日数や薬剤の種類が長期使用と関連することを認識し、疼痛管理におけるオピオイドの長期使用について、治療早期に患者と話し合うべきである。

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