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MMWR抄訳

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2017/01/20Vol. 66 / No. 2

MMWR66(2):51-55
West Nile Virus and Other Nationally Notifiable Arboviral Diseases — United States, 2015

ウエストナイルウイルスと国の届出対象である他のアルボウイルス性疾患 ― アメリカ、2015年

節足動物媒介性ウイルス(アルボウイルス)は、主にウイルスに感染した蚊およびダニの咬傷を介してヒトに伝播される。アメリカでは、国内の後天的なアルボウイルス性疾患の主な原因はウエストナイルウイルス(WNV)であるが、その他のアルボウイルスも散発症例およびアウトブレイクの原因となる。今回、2015年にCDCに報告された届出対象のアルボウイルス性疾患のデータをまとめた。通常、旅行を介して感染し、原則として非国内ウイルスのデング熱ウイルス、チクングンヤ熱、ジカウイルスは除外した。2015年では、アラスカ州、ハワイ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州、バーモント州を除く45州およびワシントンDCから2,282例の国内アルボウイルス性疾患が報告された。このうち、2,175例(95%)はWNV疾患であった。WNV疾患は43州およびDCの506郡から報告され、83%は7月~9月に発生し、患者の年齢の中央値は58歳、男性は59%であった。WNV疾患による入院は1,616例(74%)で、146例(7%)が死亡した。死亡した患者の年齢の中央値は76歳、男性は64%であった。WNV疾患のうち、1,455例(67%)は神経侵襲性疾患で、内訳は脳炎:686例(47%)、髄膜炎:613例(42%)、急性弛緩性麻痺:118例(8%)、その他の神経症状:20例(1%)であった。神経侵襲性疾患の患者のうち、1,382例(95%)が入院し、142例(10%)が死亡した。WNVの神経侵襲性疾患の人口10万人あたりの国内発生率は0.45例で、カリフォルニア州(585例)およびテキサス州(196例)からの報告が半数以上を占め、また、加齢に従って上昇し(18歳未満:0.04例、70歳以上:1.36例)、男性(0.57例)で女性(0.34例)よりも上昇した。その他のアルボウイルス性疾患では、ラクロスウイルス(55例)は10州から報告され、85%が7月~9月に発生し、患者の年齢の中央値は8歳、93%は18歳未満で、男性は56%であった。神経侵襲性疾患は51例(93%)であった。52例(95%)が入院し(このうち50例は神経侵襲性疾患)、死亡例はなかった。セントルイス脳炎ウイルス(23例)はすべてアリゾナ州から報告され、83%は7月~9月に発生し、患者の年齢の中央値は65歳、男性は65%であった。神経侵襲性疾患の全ての症例(19例、83%)と非神経侵襲性疾患の1例が入院し、2例が死亡した。ジェームスタウンキャニオンウイルス(11例)は7州から報告され、患者の年齢の中央値は56歳、神経侵襲性疾患:6例、入院:9例で、死亡例はなかった。ポワッサンウイルス(7例)は5州から報告され、患者の年齢の中央値は64歳、男性5例、神経侵襲性疾患:6例で、全例が入院し、1例が死亡した。東部ウマ脳炎ウイルス(6例)は4州から報告され、患者の年齢の中央値は59歳(全例男性)で、全例が神経侵襲性疾患のため入院し、4例が死亡した。2015年では、さらに非特定カリフォルニア血清群ウイルス:4例、カシェ渓谷ウイルス:1例が報告された。アルボウイルス性疾患は引き続き重症疾患の原因であるので、サーベイランスの維持は、媒介動物集団の減少および血液ドナーのスクリーニングのような直接的な予防活動のために重要である。

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