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MMWR抄訳

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2016/03/11Vol. 65 / No. 9

MMWR65(9):221-226
Health Care, Family, and Community Factors Associated with Mental, Behavioral, and Developmental Disorders in Early Childhood — United States, 2011–2012

幼少期の精神・行動・発達障害に関連する健康管理、家族、地域の要因 ― アメリカ、2011~2012年

社会人口学的、健康管理、家族、地域の特性は、小児における精神・行動・発達の障害(MBDD)のリスク増加と関係している。CDCはアメリカの年齢2~8歳の小児におけるMBDDと関連する特異的な要因を同定するために、最近(2011~2012年)のNational Survey of Children’s Health (NSCH)から両親により報告されたデータを分析した。NSCHは横断的、全国的、代表的なRandom digit dialing 法による電話調査で、18歳未満の小児に関する情報を収集する。参加した両親または保護者は世帯あたり無作為に抽出された小児95,677名ついてのインタビューを完遂し、全体の回答率は23.0%であった。両親に対し、「医師またはその他の医療関係者に「子供」が「特定の障害」を持っていると言われたことがあるか」を質問し、両親または保護者から注意欠陥多動性障害(ADHD)、うつ病、不安の問題、行動または行為の問題、トゥレット症候群、自閉症スペクトラム障害、学習障害、知的障害、発育遅延、会話またはその他の言語障害があると報告された場合にMBDDがあると考えた。分析は性別および各障害の情報がある2~8歳のアメリカの小児35,121例に限定した。全体の15.4%が、両親の報告によりMBDD児と診断された。社会人口学的要因のうち、男児、年長(4~5歳および6~8歳)、非ヒスパニック系白人、高貧困世帯(連邦貧困レベルの200%未満など)、家庭での第一言語が英語の小児は他のグループよりのMBDDの割合が有意に多かった。幼少期のMBDDに関連した要因は、不適切な保険、メディカルホーム(かかりつけ医)の欠如、親のメンタルヘルス不調、暮らすのが困難な世帯収入、育児問題による就労困難、近隣住民のサポート欠如、公共施設が十分でない、または環境のよくない地域での居住であった。多変量分析では、親のメンタルヘルス不調およびメディカルホームの欠如がMBDDと有意に関連していた。また、MBDDの有病率、健康管理、家族、地域の要因は州により差があり、例えば、障害を持つ割合は10.6%(カリフォルニア州)~21.5%(アーカンソー州およびケンタッキー州)、メディカルホームの欠如は27%(バーモント州)~52.2%(アリゾナ州)、親のメンタルヘルス不調は6.9%(カンザス州)~19.1%(ワシントンDC)であった。同定されたMBDDの要因に取り組むことは、MBDDの発症を防ぎ、これらの障害を持つ小児の転帰を改善する可能性がある。

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