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MMWR抄訳

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2015/09/18Vol. 64 / No. 36

MMWR64(36):1011-1016
Update: Influenza Activity — United States and Worldwide, May 24–September 5, 2015

最新情報:インフルエンザ活動性 ― アメリカおよび世界、2015年5月24日~9月5日

2015年5月24日~9月5日では、アメリカの季節性インフルエンザの活動性レベルは低調であった。WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemにより、80,345検体が検査され、このうち1,698検体(2.1%)がインフルエンザ陽性で、A型ウイルスは913件(54%)、B型ウイルスは785件(46%)であった。A 型ウイルスのサブタイピングは551検体で実施し、内訳はpH1N1:28件(5%)、H3N2:523件(95%)であった。インフルエンザウイルスは保健社会福祉省のすべての10地域において、ワシントンDC、プエルトリコ、47州から報告された。5月24日~9月5日に、インフルエンザ様疾患による受診率は0.8~1.3%と全国基準(2.0%)を下回っており、肺炎およびインフルエンザが原因と考えられる死亡率(5.2~6.0%)は、2週連続でと疫学的閾値を下回った。インフルエンザに関連した小児の死亡は4例で、全例がインフルエンザB型ウイルスに関係した。新規のウイルスは7月にミネソタ州で1例(H3N2v)、8月にアイオワ州で1例(H1N1v)およびミシガン州で1例(H3N2v)が検出され、3例とも発症前に豚との直接的な接触があった。同時期の南半球では、インフルエンザの活動性は典型的なパターンを示した。オーストラリアおよびニュージーランドでは、インフルエンザの活動性はそれぞれ6月初旬および7月中旬から増加し、9月初旬現在、活動性の増加を維持している。両国では、全体にB型ウイルスが優勢であるが、A 型ウイルス(H3N2)の割合も7~8月に増加している。南アフリカでは、インフルエンザの活動性は5月下旬に上昇し始め、A 型ウイルス(H3N2およびpH1N1)が優勢であるが、B型ウイルスも報告されている。南アメリカのチリ、パラグアイではA 型ウイルス(H3N2およびpH1N1)がB型ウイルスよりも頻繁に検出され、アルゼンチンではA 型ウイルス(H3N2)が優勢であった。ヨーロッパおよび北アメリカのインフルエンザ活動性は低かった。カリブ海および中央アメリカではA 型ウイルスが優勢であったが、ボリビアではB型ウイルスが優勢であった。南および東南アジアでは、8~9月のインフルエンザ活動性は低かった。鳥インフルエンザA 型(H5N1)感染はエジプトで4例が検査室で確認され、H5N6(1例)およびH7N9(5例)は中国で同定された。2015~2016年の北半球で推奨されるワクチン組成は2015年に南半球で推奨されたワクチンと同じで、3価ワクチンではA/California/7/2009 (H1N1)pdm09-likeウイルス、 A/Switzerland/9715293/2013 (H3N2)-likeウイルス、B/Phuket/3073/2013-like(B/Yamagata lineage)ウイルスが含まれ、4価ワクチンではB/Brisbane/60/2008-like (B/Victoria lineage)が追加される。5月24日~9月5日にCDCがアメリカおよび世界中から収集した199検体のウイルス[A 型ウイルス(H1N1)pdm09:20検体、A 型ウイルス(H3N2):118検体、B型ウイルス:61検体]のうち、A 型ウイルスはすべてワクチン成分と抗原性が同じであった。B型ウイルスは35検体がB/Yamagata lineageに属し、B/Phuket/3073/2013ウイルスと抗原性が一致し、残りの26検体はB/Victoria lineageに属し、B/Brisbane/60/2008ウイルスと抗原性が一致した。分離した169検体のインフルエンザウイルスについて、現在承認されているノイラミニダーゼ阻害薬(オセルタミビル、ザナミビル、ペラミベル)への耐性を測定した結果、すべての検体で感受性が確認された。また、pH1N1およびA 型(H3N2)ウイルス間でアダマンタン(アマンダジン、リマンダジン)への高レベルの耐性が検出されたため、現時点でアダマンタンのインフルエンザ治療への使用は推奨しない。

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