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MMWR抄訳

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2015/07/24Vol. 64 / No. 28

MMWR64(28):753-757
Launch of a Nationwide Hepatitis C Elimination Program — Georgia, April 2015

全国的なC型肝炎撲滅プログラムの開始 ― ジョージア、2015年4月

C型肝炎ウイルス(HCV)は、全世界で推定1億3,000~5,000万人が感染し、毎年70万人の肝細胞癌または肝硬変による死亡の原因になっていると推計されている。ジョージアは、世界で最もHCV感染率の高い国の一つである。2002年の首都トビリシにおける調査では、抗HCV血清抗体保有率は6.7%、HCV感染率は囚人、注射薬物使用者、HIV感染者において高かった。2011年、ジョージア労働保健社会省(MoLHSA)はHIV感染者および囚人等を対象に、ペグインターフェロン/リバビリン併用療法の無償提供を開始し、現在までに約1,685名が治療を受けた。2013年、新規治療法としてレディパスビル/ソホスブビルの経口併用療法の承認と製薬会社からの無償提供が決定し、MoLHSAはHCVの予防およびコントロール包括的プログラムのうち、1) 全国的血清調査、2) 医療機関および検査機関の評価、3) プログラム進捗の監視と評価について、CDCに技術的支援を要請した。本報告では、2015年4月に開始された本プログラムの実施状況および初期の成果について述べる。全国的血清調査は、トビリシを含む6主要都市および10地方都市において5月から開始、血清中の抗HCV抗体の検出と感染リスク行動について秋までに第1回調査を行う予定である。HCV治療機関として、8医療機関および2収容所の評価を行い、現在までに7カ所の医療機関およびその検査室がHCV撲滅プログラム拠点として選定された。また、HCV治療のモニタリングと評価のため、データ管理システムSTOP-Cが開発された。医療従事者の評価では、新規HCV治療法に関する教育とトレーニング、症例管理のサポートの必要性が明らかになった。7月3日までに計6,491名が医療機関を受診し、そのうち6,177名(96.2%)が精密検査を受け、診断を受けた1,519名(24.6%)のうち1,474名(97.0%)が治療を開始している。今後、HCV治療機関の拡大と医療者の教育を行い、HCV撲滅を目指す。ジョージアのHCV撲滅プログラムは、他国の重要な先例となると考える。

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