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MMWR抄訳

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2015/06/19Vol. 64 / No. 23

MMWR64(23):640-646
Update on Vaccine-Derived Polioviruses — Worldwide, January 2014–March 2015

ワクチン由来ポリオウイルスに関する最新情報 ― 全世界、2014年1月~2015年3月

2014年1月~2015年3月におけるワクチン由来ポリオウイルス(VDPV)サーベイランスについて、最新情報を報告する。ポリオウイルスは野生型(WPV)、ワクチン関連型(VRPV)、ワクチン由来型(VDPV)に分類される。WPVは遺伝学的にワクチン株と無関係であり、VRPVとVDPVは核酸塩基配列の相違(塩基置換率)により分類され、対応するOPV株とVP1配列の塩基置換率が1および3型にて1%未満、2型が0.6%未満の場合はVRPV、1および3型が1%以上、2型が0.6%以上の場合はVDPVとなる。VDPVはさらにcVDPV(地域社会においてヒトからヒトへの伝播を示すエビデンスが存在する)、iVDPV(免疫不全に関連する)およびaVDPV(不明確なVDPV)に分類される。cVDPVの出現を認めた国は、2012年7月~2013年12月にて7カ国、2014年1月~2015年3月には4ヵ国(パキスタン、ナイジェリア、マダガスカル、南スーダン)であった。cVDPV2によるアウトブレイクはアフガニスタン、チャド、中国、ソマリアおよびイエメンにて認められ、輸入されたcVDPVによるアウトブレイクはカメルーン、ケニアおよびナイジェリアにて認められた。パキスタンではcVDPV2によるアウトブレイクが継続しているが、ナイジェリアではほぼ収束、マダガスカル(cVDPV1)と南スーダン(cVDPV2)にて新たな小規模のアウトブレイクが認められている。血清型は2型が最も多く(88.2%、1型:10.3%、3型:1.6%)、2006年以降のcVDPV症例686例のうち97%以上がcVDPV2による症例であった。iVDPVの出現を認めるた国は2008年1月~2009年6月にて2カ国に対し、2009年7月~2011年6月:9カ国、2011年4月~2012年6月:12カ国と増加したが、その後、2012年7月~2013年12月:10カ国に減少した。2014年1月~2015年3月は、アルバニア、中国、イラン、リビア、チュニジア、トルコ、イギリスにて認められた。血清型は2型:65%、1型:18%、3型:17%であった。また、aVDPVは2014年1月~2015年3月にて16カ国で出現、ブラジルではVP1塩基置換率の高い(8.6%)aVDPVが検出されている。

References

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