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MMWR抄訳

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2014/11/14Vol. 63 / No. 45

MMWR63(45):1031-1033
Possible Eradication of Wild Poliovirus Type 3 — Worldwide, 2012

野生型ポリオウイルス3型根絶の可能性 ― 世界、2012年

1998年、世界保健総会は世界的なポリオ根絶を決議し、その後、WHOの6地域のうち4地域にてポリオフリーが宣言され(1994年:アメリカ地域、2000年:西太平洋地域、2002年:ヨーロッパ地域、2014年:東南アジア地域)、現在、世界の全人口の約80%はこれらの地域で生活している。野生型ポリオウイルス(WPV)1型は現在、ナイジェリア、アフガニスタン、パキスタンにて依然として伝播しているが、3型(WPV3)は2012年11月11日以降の伝播は認められていない。ここでは急性弛緩性麻痺(AFP)および環境的サーベイランスに基づくWPV3伝播の世界的な遮断について報告する。AFPサーベイランスは25カ国にて汚水検体などの環境的サーベイランスが追加されている(パキスタン:2009年、ナイジェリア:2011年、アフガニスタン:2013年より)。WPV3のアジアでの最後の症例は2012年4月18日、パキスタン連邦直轄部族地域の1歳児、環境検体は2010年10月7日、パキスタンのカラチにて採取されている。アフリカでの最後の症例は2012年11月10日、ナイジェリアのヨベの11ヵ月齢の乳児、環境検体は2012年11月11日、ナイジェリアのラゴスにて採取されている。WPV3症例が報告された国は2001年:5カ国、2008年:12カ国、2010年:7カ国、2012年:2カ国と減少し、AFP症例の便検体から採取された検体の調査数は2010年:98,788検体、2013年:101,701検体、WPV3陽性の検体は2010年:87検体、2013年:0検体であった。1988年以降、WPV3の遺伝的多様性は低下し、異なるWPV3遺伝子型の数は1988年:17、2001年:5、2010年:3、2012年:2と減少し、WPV3クラスターはパキスタンにて2010年:4、2011年:1、2012年:1、ナイジェリアでは2010年:9、2011年:6、2012年:2であった。以上より、WPV3の伝播は世界的に遮断されたと考えられる。

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