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MMWR抄訳

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2014/04/18Vol. 63 / No. 15

MMWR63(15):321-324
Coccidioidomycosis Among Cast and Crew Members at an Outdoor Television Filming Event — California, 2012

野外でのテレビ撮影イベントでの出演者および撮影クルー間のコクシジオイデス症 ― カリフォルニア、2012年

2013年3月に、カリフォルニア公衆衛生局(CDPH)は、2012年1月に同じ現場で働いたロサンゼルス郡の居住者で、仕事に関連したコクシジオイデス症(渓谷熱)の疑いで検査を行った2例に関するDoctor’s First Reports of Occupational Injury or Illness(DFR)を確認した。両例ともテレビ番組撮影の関係者で、原因となる真菌のCoccidioidesへの曝露の可能性のある場所がベンチューラ郡のオープンセットである点に医師が着目し、ロサンゼルス郡公衆衛生局は、CDPHから提供された職業上のサーベイランス記録、従来の感染症サーベイランス、ソーシャルメディアサーチを使用したアウトブレイクの調査を実施した。その後、カリフォルニアのDepartment of Industrial Relationsから得た情報から、さらに同じ雇用者のもとで働いていた6例を特定した。その他に、1例はソーシャルメディアのレビューにより特定され、もう1例は発症した従業員の親戚で、撮影イベント中に現場にいた。特定された10例のうち、検査室でコクシジオイデス症が確認された症例は5例、可能性のある症例(撮影イベントに参加した人で臨床的に似た疾患)は5例で、7例は面接調査を実施したが、3例には接触できなかった。従業員名簿よりテレビ番組の業務に関与するのは655人で、発症率は1.5%であった。症状発現までの日数の中央値は11日(3~28日)で、2例がそれぞれ2日および4週の入院を必要とした。面接調査から、症状の持続期間は1週~6カ月で、その後、回復した。1例は、関連のない疾患で死亡した。面接したうち5例は、撮影イベント期間中に乾燥して埃っぽい環境にいたと報告した。大道具・美術担当および小道具またはセットマーカーの1例は、土壌の拡散活動(土壌の掘り出しおよび移動)に従事した。雇用者は、出演者および撮影クルー間の最初の1例の発症に迅速に対応し、症状がある人は誰でも医療機関を受診することを奨励する手紙を従業員に送付した。土地所有者はCDPHとの協議後に、現場での土壌拡散活動はもはや許可せず、今後使用する撮影クルーにはCoccidioidesへの曝露の可能性のリスクを警告すると発表した。公衆衛生専門家、臨床医、テレビおよび映画産業は、Coccidioidesがよく見られる地域(例、中央および南カリフォルニア)において屋外で活動する従業員は、土壌を拡散するような作業に従事していなくても、コクシジオイデス症のリスクがあることを認識すべきである。

References

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