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MMWR抄訳

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2014/04/04Vol. 63 / No. 13

MMWR63(13):281-284
National Capacity for Surveillance, Prevention, and Control of West Nile Virus and Other Arbovirus Infections — United States, 2004 and 2012

ウエストナイルウイルスおよび他のアルボウイルス感染症のサーベイランス、予防、制御に対する国家の能力 ― アメリカ、2004年と2012年

ウエストナイルウイルス(WNV)は、1999年に最初にアメリカに出現してから5年間に48州に広がり、667例の死亡が報告されている。WNVの検出および対応能力を確立するために、WNVサーベイランスおよび予防は50州すべてと6つの大規模な都市/郡(シカゴ市、ヒューストン市、ロサンゼルス郡、ニューヨーク市、フィラデルフィア市、ワシントンDC)と提携したCDCのEpidemiology and Laboratory Capacity(ELC)によって支援されている。2005年にCouncil of State and Territorial Epidemiologists(CSTE)は、ELC受益地域の評価を実施し、1999年からすべての地域でWNVサーベイランスおよび制御プログラムが開発されており、その結果、国家的なアルボウイルスサーベイランスのインフラが構築されたと判断した。一方、2004年から2012年までにWNVサーベイランスのためのELCの財政的支援は61%減少した。アメリカでは2003年以来最も深刻なWNV流行が2012年にあったことから、ELC支援のWNVプログラムの能力の経過観察評価が必要となっている。CSTEでは、2004年と2012年のWNVおよびその他のアルボウイルス感染症のサーベイランス能力を比較した。すべての管轄区において、2012年では2004年と比べ、ヒトWNV疾患の活動的なサーベイランスを実施している管轄区は22%減少し(29% vs 51%)、神経学者や伝染病専門医への疾患報告も減少した。2012年では2004年と比べ、独自の蚊のサーベイランスを実施している管轄区が13%減少 (82% vs 95%)、WNVサーベイランスに50%以上のフルタイム当量(FTE)として携わる人数は38%減少し、すべての能力を満たすには、さらに137.6FTEが必要であった。過去5年間のECL支援の減少の対策として、鳥類死亡サーベイランスの除外(64%)、蚊のトラップ場所(67%)およびプール検査数(70%)の削減、ヒト検体に対するWNV検査数の削減(45%)が行われた。2004年には55の管轄区のうち54カ所(98%)でウェブサイトにWNV予防情報が掲載されたのに対し、2012年では56の管轄区のうち51カ所(91%)であった。また、2012年では、53の管轄区のうち33カ所(62%)で、WNV疾患アウトブレイク時に蚊の成虫駆除の公式計画があり、47州のうち15州(32%)では、幼虫駆除の財政的支援を実施または計画した。WNVおよびその他のアルボウイルスの早期の検出能力の低下は、ウイルス活動性の変化の探知および防止策を開始するための地域および国家の能力を損なう。このため、各管轄区は地域のWNVおよび新規のアルボウイルス(デングやチクングニアなど)の脅威を考慮して現在のサーベイランスシステムを評価し、アルボウイルス活動性の重大な変化に対する迅速な検出および対応を確保することが重要である。

References

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